なでしこジャパンは「技術・戦術は我が道を行く」 男子チームと“異なるアプローチ”に中国誌が注目
WEリーグは「運営は欧州に学ぶ」と見解
なでしこジャパン(日本女子代表)が女子ワールドカップ(W杯)でベスト8に駒を進めたことで、他国での日本サッカーへの注目度は高まっている。
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中国有数のサッカー専門誌「足球報」の賈岩峰(ジャー・ヤンフェン)記者は、日本の女子サッカーについて「運営は欧州に学ぶが、技術・戦術は我が道を行く」と表現している。
記事では、「日本女子サッカー界の問題点の1つは人気度。小学生女子の人気スポーツランクでサッカーは10位。同3位の男子と比較できない。特に13~15歳の女子の競技人口が少ない」と、小学校・中学校の女子のプレー人口の少なさに言及。また、プロリーグの発展に関しても、「日本女子代表は(2011年に)W杯優勝、(15年に)準優勝を経験したが、国内女子リーグの状況は変わっていない。日本サッカー協会も努力して21年にWEリーグが成立し、協会も資金面のサポートを行っている」と指摘した。
宣伝の面では、近年台頭が目覚ましい欧州女子サッカー界に注目しているとも伝えている。
「欧州各国の女子リーグに人員を派遣して研究している。女子のFCバルセロナ対レアル・マドリード戦は9万人の観客を集めたが、WEリーグ幹部はその試合を観戦後、欧州の宣伝方法を学んだ。例えば全身写真でなく上半身か足を映して、女性としての魅力を強調するなど、男性選手と異なるアプローチが必要だ」
現在開催中のW杯で強敵を破っている日本女子代表の戦術についても、高倉麻子氏(元日本女子代表監督・現上海女子監督)の「日本人選手はフィジカル面で欧米の選手には劣る。欧米を真似ても自分の特色を生かせない」というコメントを引用しつつ、この考え方が日本の強みを生かした効率的なカウンターサッカーに結び付いたとしていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)