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「韓国サッカーはどこへ向かっているのか」 W杯出場ベテランMFの「井の中の蛙」発言に母国メディアも危機感
近年の日韓戦では男女ともに日本に劣勢
韓国女子代表は、オーストラリアとニュージーランドで共催中の女子ワールドカップ(W杯)で、グループリーグ1分2敗と未勝利で無念の敗退となった。35歳のベテランMFチョ・ソヒョンが帰国した際、「井の中の蛙だと感じる」と語ったことが注目を集めたが、韓国メディアはライバル日本との差についても触れている。
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グループHは女子FIFAランキング2位のドイツが本命視されたが、第2戦でコロンビアに敗れる波乱。コロンビアが勝ち点6、ドイツとモロッコが勝ち点3、2連敗の韓国が勝ち点0という状態で、8月3日のグループリーグ第3戦韓国対ドイツがスタートした。
韓国は5点差で勝利したうえでコロンビアがモロッコに勝利するという厳しい条件の下ながら、前半6分に相手最終ラインの中央でがら空きになったスペースでMFチョ・ソヒョンがボールを受けるとGKとの1対1を決めて先制。それでも勝利すれば得失点差の関係で突破が確実なドイツは前半42分にエースFWアレクサンドラ・ポップが同点ゴール。その後、お互いに決定打は出ず1-1のまま終了となり、両国とも敗退が決まった。
韓国は8月5日に帰国。日本のINAC神戸レオネッサでプレー経験があり、自身3回目のW杯出場で、今大会でチーム唯一の得点者だった35歳のベテランMFチョ・ソヒョンは、「ワールドカップで見られるものが本当の実力だと思うので、まだ井の中の蛙だと感じるのも当然」と語ったと報じられた。
韓国のオンライン新聞「オーマイニュース」によれば、コリン・ベル監督も「選手たちは大きな期待を背負って余裕がなかった。プレッシャーの中でも能力を発揮できる力を磨かないといけない。ブラジルやドイツのような強豪もグループリーグで敗退している。選手たちには心の余裕が必要だ」と話したという。
そのなかで、記事では「W杯は経験する場ではなく、実力を証明する場だ」としたうえで、「韓国が低調だったドイツ相手に勝ち点1を掴んだことを自画自賛している間に、ライバルの日本は快進撃を続けている」と、今大会4連勝でベスト8に駒を進めたなでしこジャパン(日本女子代表)にも触れている。
「韓国サッカーは近年、全般的に日本に押されている。男女ともにA代表だけでなく、年代別代表でも点差をつけられて敗れているのが実情だ。今後、日本を超えなければアジア競技大会や次の五輪、アジアカップでも上位を狙えないという懸念が浮上している。ワールドスタンダードを目指して勢い付く日本に比べ、韓国サッカーは今、どこへ向かっているのか冷静な分析が必要だ」
韓国サッカー界にも、ターニングポイントが近づきつつあるのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)