「澤穂希の偉業に肩を並べる」 なでしこMFの躍進にスペイン紙も脚光、得点量産でゴールデンブーツ&新記録獲得に期待

今大会5ゴールを決めている宮澤ひなた【写真:ロイター】
今大会5ゴールを決めている宮澤ひなた【写真:ロイター】

「日本のレジェンド澤を見習う」とスペイン紙「AS」も掲載

 なでしこジャパン(日本女子代表)は8月11日に、オーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ(W杯)で4強を懸けてスウェーデンと激突する。ここまでの試合で大会得点数を「5」と伸ばすMF宮澤ひなたを「日本のレジェンド澤を見習う」とスペイン紙「AS」も取り上げた。

 W杯でC組に入った日本は、ザンビア、コスタリカ、スペインを撃破し3連勝でグループリーグを首位通過。5日の決勝トーナメント1回戦ではノルウェー相手に3-1で勝利し、準々決勝まで駒を進めている。

 ここまでザンビア戦、スペイン戦でそれぞれ2ゴール、決勝トーナメントのノルウェー戦でも1得点と好調を維持する宮澤に「AS」紙も注目。「日本のレジェンド澤を見習う」と、かつて日本を支えたなでしこのレジェンド澤穂希さんの功績を引き合いに宮澤をピックアップした。

 記事では「なでしこがW杯で優勝した2011年の澤穂希の偉業に、日本のフォワードが肩を並べ、周囲を驚かせた」と宮澤の存在に触れる。「大会前は野心を抑えていた日本代表の脇役としてニュージーランドに降り立った。しかし、なでしこが準々決勝に進出した今、日本は宮澤をスター選手として、トロフィーを手にする大きな候補の1つとなっている」と飛躍を称えた。

「宮澤は巧みで機敏なウィンガーでありながら、ゴールネットを揺らすのは彼女の大きな特徴の1つにすぎない。23歳のひなたはわずか22キャップ、4ゴールという成績でW杯に臨んだ。今はゴールデンブーツ争いのトップに立っている」

 さらに「2011年にゴールデンブーツも獲得した澤穂希を超え、1回の大会で最多得点を挙げた日本人選手になるチャンスがある」と指摘。「1991年にアメリカ代表で10ゴールを挙げたミシェル・エイカーズが持つ大会記録(1大会での記録)に手が届く可能性さえある」と、大会記録に近づいていることも取り上げている。

 こうした現状の活躍を踏まえ「日本のWEリーグで最高の若手選手として称賛され、このW杯では、止められないゴールスコアラーとなっている」と、同紙では惜しみない賛辞を贈っていた。

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