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1人少ないイングランド女子代表がW杯8強進出! 退場MFの愚行を英国非難…PK戦の末ナイジェリア撃破
英女子代表ジェームズが退場、0-0のままPK戦で勝利
オーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ(W杯)は8月7日に決勝トーナメント1回戦のイングランド対ナイジェリアの試合が行われた。後半にイングランドのMFローレン・ジェームズがレッドカードを受けて退場処分になったが、PK戦の末にイングランドが8強に生き残った。
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イングランドはグループステージのD組を3戦全勝で突破し、ナイジェリアはB組を1勝2分の2位通過で対戦した。一進一退の攻防が続く試合だったが後半42分、イングランドのジェームズが相手選手ともつれ合って倒れ、起き上がる際に明らかに相手を踏みつけてしまった。当初はイエローカードが出ていたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックからオンフィールドレビューが行われ、レッドカードに判定は変わった。
延長戦は完全にナイジェリアペースで押し込む展開になったが、イングランドが守り切ってPK戦へ。先攻のイングランドは1人目が枠外に外したものの、ナイジェリアは2人が連続で枠外に失敗。その後は4人が落ち着いて決めたイングランドがPK戦のスコア4-2で勝ち残りを決めた。
イングランド男子代表のDFリース・ジェームズを兄に持つローレンは女子代表の中でも期待のスターだったが、まさかの愚行で退場。英公共放送「BBC」のコメンテーターにも「これまでに受け取った中で最も不必要なレッドカードの1つだ。イングランドに多大な損害を与える可能性がある」と批判を受けたが、ほっと胸をなでおろしていることだろう。
イングランドでは1998年のフランスW杯で、スター選手のMFデイビッド・ベッカムがアルゼンチン戦で相手MFディエゴ・シメオネに倒された際に、不必要に相手を蹴って退場になったことがあった。そうした背景があること、男女の差はあるにしても、どちらの選手も若きスター候補であり「背番号7」だったことからBBCのコメンテーターは即座にその出来事を想起。「ジェームズにとってのベッカムの瞬間」、「ローレンのフラストレーションと成熟さの欠如。ベッカムが非常に似たようなことをしていたことを思い出させる」と批判をしていた。
当時のベッカムは、試合翌日に英紙「デイリー・メール」から「10人のライオンと1人の愚か者」という散々な見出しで批判を受けた。少なくとも1試合出場停止が確実なローレンは、汚名返上の機会を得られるだろうか。