ベッカムの退場を想起? 英女子代表MFが相手踏み付け→VAR介入で一発レッド…英国から厳しい指摘「成熟さの欠如」

イングランド女子代表のローレン・ジェームズが一発退場(写真右)【写真:ロイター】
イングランド女子代表のローレン・ジェームズが一発退場(写真右)【写真:ロイター】

英女子代表ジェームズが退場、10対11人で0-0のまま延長戦へと突入

 オーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ(W杯)は8月7日に決勝トーナメント1回戦のイングランド対ナイジェリアの試合が行われている。後半にイングランドのMFローレン・ジェームズがレッドカードを受けて退場処分になったが、その行為について英公共放送のコメンテーターたちは「ベッカムを思い出させる」としている。

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 イングランドはグループステージのD組を3戦全勝で突破し、ナイジェリアはB組を1勝2分の2位通過で対戦した。一進一退の攻防が続く試合だったが後半42分、イングランドのジェームズが相手選手ともつれ合って倒れ、起き上がる際に明らかに相手を踏みつけてしまった。当初はイエローカードが出ていたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックからオンフィールドレビューが行われ、レッドカードに判定は変わった。

 イングランドでは1998年に行われた男子のフランスW杯で、スター選手のMFデイビッド・ベッカムがアルゼンチン戦で相手MFディエゴ・シメオネに倒された際に、不必要に相手を蹴って退場になったことがあった。そうした背景があること、男女の差はあるにしても、どちらの選手も「背番号7」だったことから英公共放送「BBC」のコメンテーターは即座にその出来事を想起したようだ。

 コメンテーターたちは「ジェームズにとってのベッカムの瞬間」、「ローレンのフラストレーションと成熟さの欠如。ベッカムが非常に似たようなことをしていたことを思い出させる」、「ローレン・ジェームズを退場にするのは素晴らしい決断だった。こんな行為はあり得ない。特にVARがあるときは」、「これまでに受け取った中で最も不必要なレッドカードの1つだ。イングランドに多大な損害を与える可能性がある」と、この行為について批判を強めていた。

 試合は0-0のまま延長戦に突入したが、イングランドはこの苦境を乗り越えることができるだろうか。

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