女子W杯、アメリカの敗戦は「不気味なジョーク」 38歳レジェンドがPK戦に失意「ブラックコメディのようなもの」

スウェーデン戦でPK失敗のミーガン・ラピノー【写真:ロイター】
スウェーデン戦でPK失敗のミーガン・ラピノー【写真:ロイター】

4人目のPKキッカーだったラピノーのキックは大きく枠を外れる

 アメリカ女子代表は、8月6日に行われたオーストラリアとニュージーランドで開催されている女子ワールドカップの決勝トーナメント1回戦でスウェーデンにPK戦の末に敗れた。アメリカ4人目のPKキッカーだったFWミーガン・ラピノーはキックを失敗してしまったが、敗戦後に沈黙を破り悔しさを露わにしている。

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 W杯2連覇中のアメリカは、FIFAランク3位の強敵スウェーデンと対戦。互いにチャンスを生かせないまま延長も含めた120分を終え、PK戦に突入した。先行のアメリカは3人目まで連続で成功。スウェーデンの3人目が外し3-2となったのち、アメリカの4人目に登場したのが38歳のベテランMFラピノーだった。

 しかしラピノーは高く大きく枠を外れる。その後両チームのスコアが4-4で迎えた7本目、アメリカのケリー・オハラのキックが右ポストを直撃で外れると、スウェーデンのリナ・フルティグのキックはGKアリッサ・ネイハーが弾いた。

 阻止したように思われたが、ゴールラインテクノロジーによる確認の末にゴールラインを越えているとの判定でゴールが認められ、アメリカは0-0PKスコア4-5で敗戦となっている。

 女子W杯ベスト16敗退はアメリカにとって歴代ワーストの成績となるなか、英メディア「スポーツ・バイブル」ではラピノーの失意のコメントを紹介。「不気味なジョークだ」とPK戦を振り返っている。

「PKを外したというのは、私個人にとっては悪い冗談やブラックコメディのようなものだった」とまずは悲しみを吐露。それでも、38歳でW杯に出場した感謝も交えた複雑な感情を明かした。

「私は本当に感謝しているし、終わりであることが悲しいということも私は知っている。こんなにも早く(W杯で)PK戦に突入したてしまったが、私がこれまでしてきた成功や、このチーム、この国のためにプレーすることがどれだけ特別な時間だったか。とても光栄なことだ」

 何度もアメリカを救ってきたレジェンドも38歳の女子W杯。ベスト16敗退という無念の結果に終わってしまった自身の心境を素直に話していた。

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