スウェーデン女子、8強進出決定の“決勝PK認定”の瞬間に海外注目 「新たなミリの世界」

PK戦で8強進出を決めたスウェーデン女子代表【写真:ロイター】
PK戦で8強進出を決めたスウェーデン女子代表【写真:ロイター】

スウェーデンFWフルティグのPKは阻止されるもゴールラインを割っていると判定

 スウェーデン女子代表は8月6日、オーストラリアとニュージーランドで共催中のワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦でアメリカをPK戦の末に下し、ベスト8に駒を進めた。最後のPKがゴールラインテクノロジーのチェックにより、決まったと認められられたが、その画像が「新たなミリの世界」と注目を集めている。

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 グループGを3戦全勝で首位通過したFIFAランキング3位のスウェーデンは、グループEでオランダ(2勝1分)に次ぐ2位(1勝2分)だった同ランキングトップのアメリカとベスト8進出を懸けた決勝トーナメント1回戦で相まみえた。

 スウェーデンはアメリカに攻められる展開が続くも、GKゼチラ・ムゾビッチの好守を中心にピンチをしのぐ。0-0と90分で決着がつかず、試合は延長戦に突入。アメリカは延長前半9分、今季限りでの引退を表明している38歳のFWミーガン・ラピノーを投入してさらに攻勢を強めてきたが、スウェーデンはゴールを割らせなかった。

 延長戦を含めた120分でスコアが動かず、PK戦に突入。ともに1人目、2人目が成功して迎えた3人目、アメリカが決めたのに対し、スウェーデンは失敗。アメリカは続く4人目のラピノーがまさかの失敗となったが、GKアリッサ・ネイハーがスウェーデンFWレベチャ・ブロムクビストのPKを阻止する。アメリカは5人目も失敗したなか、スウェーデンがきっちり決めてPK戦はサドンデスに突入する。

 アメリカの6人目はGKネイハーが自ら決めてリードを奪ったが、スウェーデンもDFマグダレーナ・エリクソンが決め返す。7人目はアメリカのDFケリー・オハラが蹴ったシュートが右ポストを直撃。スウェーデンの7人目となったFWリナ・フルティグのPKはネイハーが弾いて阻止したように思われたが、ゴールラインテクノロジーによる確認の末にゴールラインを越えているとの判定でゴールが認められ、スウェーデンが勝利した。

 スウェーデン女子代表公式インスタグラムは、ゴールラインテクノロジーにより、ゴールラインを越えていると判定された画像をアップ。「史上最高の画像」「紙一重だ」「これをTシャツにしたい」といった声のほか、昨年の男子カタール・ワールドカップでの“三笘の1ミリ”や、今大会の日本女子代表FW田中美南の1ミリになぞらえ、「サッカー界の新たなミリの世界」と触れる声も見受けられた。

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