なでしこMF猶本光、“逆足ゴール”でシュートスピードランク入り 決勝T初戦の相手ノルウェーFWは驚異の時速100km超
FIFAが発表
オーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ(W杯)は、8月3日にグループステージ最終日を終えた。国際サッカー連盟(FIFA)は、この48試合で生まれたゴールのシュートスピードランキングを公開し、なでしこジャパン(日本女子代表)からはMF藤野あおば、MF猶本光の2人がトップ10入りした。
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今大会の試合球は、昨年のカタールW杯と同様にボールの中に超軽量センサーが内蔵されている。ピッチ外にある28のアンテナに1秒間に500回の位置情報を送信するというテクノロジーにより、半自動オフサイド判定も可能になった。そして、このセンサーによりシュートされたボールのスピードや、シュート地点からゴールまでの距離といったデータも正確に取れるようになっている。実際に、カタールW杯では日本代表MF堂安律がスペイン戦で決めたゴールが時速120キロを超えたと話題になった。
今大会のシュートで最長距離はフランス代表MFレア・ル・ガレックがパナマ戦で決めた38.95メートル。左45度付近からのアーリークロスが混戦をすり抜けてそのままゴールインしたもので、一般的なロングシュートのイメージとはちょっと違ったものかもしれない。また、ランキング2位のアイルランド代表MFケイティー・マッカビーが決めた36.26メートルはコーナーキックを直接決めたものだった。3位のパナマ代表MFマルタ・コックスの31.42メートルは、フランス戦で鮮やかな直接フリーキックで記録された。
そして、シュートスピードランキングには日本から2選手がトップ10入りした。6位に入ったのはコスタリカ戦で藤野が右サイドの奥深く、角度のない位置から相手GKのニアサイドを射抜いた一撃で時速96.91キロメートルを記録。そして、8位の猶本はコスタリカ戦で決めた先制ゴールで時速96.36キロメートル。右利きの猶本は左足でのシュートでこの数値をマークした。ランキングの1位はオランダ代表FWエスミー・ブルグツがベトナム戦で記録した時速104.46キロメートルの一撃だった。
なでしこジャパンが決勝トーナメント1回戦で戦うノルウェーでは、中心選手のFWキャロライン・グラハム・ハンセンがフィリピン戦で決めたシュートが、距離で4位の29.83メートルからスピードで3位の時速100.72キロメートルで突き刺さった。距離のある位置からサイドネットを正確に捉えたシュートだっただけに、なでしこジャパンは彼女にフリーで足を振らせれば危険な場面を作られてしまう可能性は高そうだ。
今大会は3位決定戦を含む決勝トーナメントの16試合を残すのみとなった。トップレベルの試合だけでなく、このランキングを塗り替えるスーパーゴールにも期待したいところだ。