もし1人だけ日本人選手を連れていくなら? 現地取材のフランス人記者が回答「10年、時を戻してよければ…」
PSG戦で決めた香川のゴールに感銘「日本人選手のゴールの中で、最も美しいゴール」
フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)は8月1日、国立競技場でイタリア1部インテルと対戦し、1-2で敗れた。試合後、フランス人記者と取材エリアで日本サッカーの話題について会話している際に、「もし、あなたが1人だけ日本人選手をリーグ・アンに連れていけるとしたら、誰を選びますか?」と尋ねると、「10年、時を戻してよければ」と前置きした上で、セレッソ大阪の元日本代表MF香川真司の名前を挙げている。
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昨季はリーグ・アン連覇を飾ったPSGだが、今夏の移籍市場でFWリオネル・メッシがMLSのインテル・マイアミに移籍し、FWキリアン・ムバッペも電撃退団の可能性が浮上していることから、今回の日本ツアーに帯同せず。また、FWネイマールも長期離脱の負傷明けというコンディションで来日していた。7月25日のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの所属するサウジアラビア1部アル・ナス戦で0-0と引き分けると、同28日のJ1のC大阪戦では2-3で敗れている。
インテルとの対戦でも、アル・ナスル戦、C大阪戦に引き続きネイマールはベンチスタートとなったが、0-0で迎えた後半18分にMFビティーニャが強烈なミドル弾を叩き込み先制点を奪う。しかし、同36分、38分と立て続けに連続失点。1-2で逆転負けを喫し、ツアー未勝利のまま日本を去ることになった。
試合後、アル・ナスル戦、C大阪戦、インテル戦と3試合全て取材に訪れたというフランス人記者のエマヌエル・バラングートゥ氏とミックスゾーンで日本サッカーについて話をしている際に、「もし、あなたが1人だけ日本人選手をリーグ・アンに連れていけるとしたら、誰を選びますか?」と尋ねると、「10年、時を戻してよければ、間違いなくシンジ・カガワだね」と回答した。
「ドルトムントとマンチェスター・ユナイテッドという偉大なクラブでプレーしていたのだから、もちろんフランスの記者も、彼のことは誰もが知っている。彼は確かにピークアウトした選手だろう。だが、こないだのPSG戦のゴールを見たかい?少なからず、私が見てきた日本人選手のゴールの中で、あれは最も美しいゴールだった。もちろん、カオル・ミトマの存在も知っているよ。だが、正直に言えば、全盛期のシンジにはまだ敵わないだろう」
バラングートゥ氏は、28日に行われたPSGとC大阪の一戦で、香川が終了間際の後半34分に記録した決勝弾に、両手を踊らせるジェスチャーで感銘を受けている様子だった。そんな陽気なフランス人記者は去り際、「以前、マルセイユの番記者だったから、ヒロキ・サカイのこともよく知っているよ。欧州カップのライプツィヒ戦で決めたファンタスティックなゴールを、昨日のように覚えている。確か、彼のバースデーゴールだったよね。最高じゃないか!」と、笑顔で思い出話を残していった。