ケイン、移籍有力から一転してトッテナム残留も 決断のリミットはプレミア開幕の8月13日と英報道

トッテナムでプレーするFWハリー・ケイン【写真:ロイター】
トッテナムでプレーするFWハリー・ケイン【写真:ロイター】

トッテナムは最低183億円を要求

 イングランド1部トッテナムに所属するイングランド代表FWハリー・ケインは、クラブとの契約が2023-24シーズンまでとなっている。ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンが獲得に動いているとされるが、新シーズン開幕までに交渉がまとまらなかった場合、ケインは残留する考えだと、英紙「イブニング・スタンダード」が報じた。

 これまでケインはトッテナムで公式戦435試合に出場し、280得点64アシストを記録。プレミアリーグで3度の得点王に輝いた一方で、クラブでのタイトル獲得はなく、優勝を切望している。

 アンジェ・ポステコグルー監督が新たに就任したシーズンの邪魔をしたくないと考えるケインは、トッテナムとの契約を延長する可能性もあるという。一方で日本ツアーでも決定力不足を露呈したバイエルンは、ケインの獲得について問われたトーマス・トゥヘル監督が「私たちがストライカーを探していることは、秘密でもなんでもない」と発言しており、イングランド代表キャプテンの加入を心待ちにしている。

 トッテナムは交渉を急ぐつもりはなく、要求額を満たすオファーが届かなければ、移籍市場が閉まる9月1日までバイエルンとの交渉を続けるつもりだという。しかし、ケインはポステコグルー新監督のチームを開幕後に離れることは不公平だと感じており、イングランドのシーズンが開幕してからの移籍は望んでいないという。そのため、8月13日にお行われるブレントフォードとのプレミアリーグ開幕戦までに交渉がまとまらなければ、クラブに残留する考えだという。

 現在、バイエルンは7000万ポンド(約128億円)にボーナスが加わるオファーをトッテナムに断られたが、ケインの獲得に自信を見せており、8500万ポンド(約156億円)のオファーを新たに準備しているという。しかし、トッテナムのダニエル・レヴィ会長は、クラブの歴代最多得点者に対しては1億ポンド(約183億円)以下のオファーは受け入れない考えであり、交渉の行方が注目される。

 また、記事では「シーズン開幕後、ポステコグルー監督の下でチームが前進を示すことができれば、ケインはトッテナムとの契約を延長する可能性が高い」と伝えている。2024年1月からは、海外のクラブとの仮契約が自由にできるようになるケインは、今夏のうちにどのような決断を下すだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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