ドラマは後半44分、MF小柳が値千金の決勝弾! J2・J3入れ替え戦第1戦は金沢が栃木に先勝
金沢は試合前日、森下監督が退任を正式発表
J2・21位のツエーゲン金沢とJ3・2位の栃木SCによるJ2・J3入れ替え戦第1戦が27日に行われ、アウェー側の金沢が1-0と勝利。J2残留に向けて金沢が大きく前進した。第2戦は12月4日に開催される。
金沢はシーズン終盤戦5試合未勝利も、最終節で引き分けて最下位から21位に浮上し入れ替え戦へ。そして試合前日の26日、12年から5年間率いてきた森下仁之監督が今季限りでの退任を正式発表していた。一方の栃木は、最終戦の前節に首位から陥落し、自動昇格を逃して入れ替え戦を迎える形となった。
試合序盤は互いの様子を窺う展開が続き、手数をかけずシンプルにゴールへ迫る金沢は古巣戦で中美慶哉が好機を創出。対する栃木は、大石治寿がファーストシュートを放って狼煙を上げれば、宮崎泰右が鋭いドリブル突破を披露した。しかし、ともに決定打を欠いて前半はスコアレスドローで折り返す。
後半6分、栃木はFKから大石がスライディングシュートを放つも、これはGK原田欽庸が素早く反応し、足で食い止めるビッグセーブを見せた。その後は一進一退の攻防が続いたなか、金沢は同38分に栃木のミスに乗じ、途中出場のFW安柄俊がGKと1対1の場面を迎えたが決め切れない。
ドラマは後半44分に訪れた。金沢が右CKからボールを中央へ送ると、ファーサイドでMF小柳達司が反応。混戦のなかで流し込んでこれが決勝ゴール。今シーズン得点のなかった小柳の一撃は貴重なアウェーゴールとなり、金沢が入れ替え戦第1戦を制した。
第2戦、金沢は勝利または引き分けでJ2残留が決まる。栃木は2-1以上の勝利でJ2昇格。栃木が1-0で勝利した場合は延長戦に突入する。
■J2・J3入れ替え戦第2戦
12月4日 金沢×栃木(12:30/富山)
※金沢のホーム石川西部は芝改良工事のため富山開催
ホームアンドアウェー方式で2試合を行い、勝利数が多いチームがJ2昇格または残留。1勝1敗、もしくは2引き分けの場合、(1)2試合の得失点差(2)アウェーゴール数(3)第2戦終了後に前後半各15分の延長戦を実施(4)PK戦の順で勝敗を決する
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web