なでしこジャパン、女子W杯GLでの二桁得点&無失点は史上初 スペイン戦はポゼッション率23%…気になるデータまとめ
スペイン戦ではポゼッション率23%ながらもカウンターを駆使し4-0の快勝
なでしこジャパン(日本女子代表)は7月31日、オーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ(W杯)のグループリーグ最終戦でスペインと対戦し4-0の快勝を収めた。グループ首位通過となった日本のスペイン戦スタッツに注目すると、驚きのデータが浮かび上がっている。
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日本は大会初戦でザンビアに5-0、第2戦でコスタリカに2-0で勝利して2連勝した。同じく2勝のスペインとともに、決勝トーナメント進出はすでに決定。通過順位を懸けての直接対決となった最終戦を迎えた。
日本はカウンターでスペインを苦しめ、前半のみでMF宮澤ひなたの2ゴールとFW植木理子の得点で3点をリード。後半に入っても堅い守備でスペインのポゼッションサッカーに対抗すると、終盤には途中出場のFW田中美南が自らドリブルで仕掛けて左足の豪快な一撃でさらに追加点。4-0でスペインを圧倒した。
このゲームを通してのポゼッション率は、日本が23%でスペインが65%。日本のシュート数が8本(枠内5本)に対し、スペインが10本(枠内2本)となった。また、パス数では90分を通し日本が272本だったのに対し、ポゼッション率を高めていたスペインは934本となっている。
ファイナルサード(サッカーのピッチを横に3つに分割した時に、相手ゴールに最も近い3分の1のピッチのこと)への侵入はスペインが77回、日本は14回の結果に。終始押し込まれる場面も多かった日本が、堅守を敷き少ないチャンスをものにしたことが窺える。
また、データ会社「オプタ」の公式X(旧ツイッター)によると、女子W杯のグループリーグでなでしこジャパンが二桁得点及び無失点に抑えたのはどちらも初のことだという。「現段階では大会全体でも最多得点(11)、最少失点(0)、得失点差トップ(+11)」だとされ、グループリーグでの日本の強さが示されていた。
日本はグループ3連勝で首位通過を果たし、8月5日の決勝トーナメント1回戦ではA組を2位通過したノルウェーと対戦する。より厳しい戦いが予想される決勝トーナメントでも、グループリーグで見せた強固なカウンターアタックを示せるだろうか。