スペイン女子、なでしこに0-4完敗で母国紙悲観 「欠点を指摘され、現実を突き付けられる」
日本に敗れ、グループ2位で決勝トーナメント1回戦はスイスと対戦
なでしこジャパン(日本女子代表)は7月31日、オーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ(W杯)のグループリーグ最終節スペイン戦で4-0と快勝。グループ首位で決勝トーナメント進出を決めたなか、スペイン紙「スポルト」は「スペイン、欠点を指摘され、現実を突き付けられる」と伝えている。
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日本はスペイン相手に序盤から押される展開に。それでも前半12分、左サイドに開いたMF遠藤純から、相手の最終ライン背後に絶妙なスルーパス。ここにFW植木理子とMF宮澤ひなたが反応し、ボールをコントロールした宮澤が相手GKとの1対1を冷静に決めた。
前半29分に植木のゴールで追加点を挙げた日本は、同40分にもショートカウンターからチャンスを作り出す。相手のパスミスをハーフライン辺りで拾った日本は、素早い攻撃を展開。中央の植木がボールを運ぶと、右から追い越すように上がった宮澤へ。ファーストタッチでペナルティーエリア内へ上手く侵入すると、右足を振り抜く。これで再びネットを揺らした宮澤がこの日自身の2点目をゲットした。
スペイン相手に3点リードを奪って後半に臨んだ日本は、同37分に右サイドのタッチライン際でDF守屋都弥からのスローインを受けたFW田中美南が相手に競り勝って中央へドリブルで進出。そのままペナルティーエリア内から左足シュートを蹴り込んで4-0とリードを広げて快勝した。
スペイン紙「スポルト」は「スペイン、欠点を指摘されて現実を突き付けられる」と見出しを打って取り上げている。
「グループ2位で決勝トーナメント進出となり、スイスと対戦するスペインは、日本の秩序、ペース、そしてエレガンスさに負け、(今大会)W杯初黒星を喫した。スペインは試合を優位に進めていたが、ディフェンスだけでなく、中盤の選手を抜くのも難しかった」
スペインにとっても、今回の大敗はダメージの大きなものとなったようだ。