川崎GKチョン・ソンリョン、同胞DFの“攻撃参加”に理解とエール 「きっとコンディションを上げるために…」
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チョン・ソンリョンはバイエルン相手に前半無失点に抑え
J1の川崎フロンターレは7月29日に、ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンと国際親善試合を行い0-1で敗れた。この試合に先発出場した韓国人GKチョン・ソンリョンは、世界的な名門が相手であり、同胞の選手が加入したことで、高いモチベーションで試合に臨んでいた。
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これまでにも2019年にイングランド1部チェルシー、2022年にはフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)と国際親善試合を経験していた守護神は試合前に「Jリーグの代表として戦うんだという心の準備をしていましたし、チームメイトにも『PSGとチェルシーと対戦した経験を活かして、自信をもっていこう』と声をかけました」と言う。
そして、前半45分間プレーしたチョン・ソンリョンは、ピンチもあったなかで好守を見せて無失点のままゴールを守り抜いた。ハーフタイムで交代になったが「最善を尽くしたと思います」と、自身のプレーを総括した。
試合後のミックスゾーンでは、バイエルンに加入したばかりでこの試合デビューを果たした韓国代表DFキム・ミンジェとユニフォームを交換し、健闘を称えあった。
キム・ミンジェとは韓国代表としても入れ違いになっており、「僕もテレビで見ていただけ」と、今回が初めての対面だったことを明かした。そして、試合前に「良いチームに移籍できておめでとう。頑張ってほしい」と声をかけたという。
キム・ミンジェのプレーについては、「センターバックですが、攻撃的なスタイルも見せてくれたと思います。コンディションが悪いなかでも、良いプレーを見せていたんじゃないでしょうか」と言い、トーマス・トゥヘル監督が攻撃参加について「少々やり過ぎ」とコメントしていたことを伝えると、「きっとコンディションを上げるために、上がっていったんでしょう」と冗談を交えて同胞の後輩を庇った。
バイエルンの印象について、「本当にチームとして組織力が高く、1人1人のクオリティーも高かった」と言うチョン・ソンリョンは、「厳しい日程ですが、ポジティブに考えて、うちの良い選手たちがさらに1つアップデートするための機会になった」と口にした。世界トップレベルの相手に見えた通用する部分と課題を生かし、再開するシーズンでさらなる飛躍を目指す。