バイエルン初出場の韓国代表DFキム・ミンジェの印象は? 対峙した川崎FW小林悠が言及「非常にクリーン」
川崎はバイエルンに0-1で敗戦 小林はこの日デビュー戦のキム・ミンジェとマッチアップ
J1川崎フロンターレは7月29日、国立競技場でドイツ1部バイエルン・ミュンヘンと対戦し、0-1で敗れた。先発出場したFW小林悠は試合後、この日バイエルンでデビュー戦を飾った韓国代表DFキム・ミンジェについて、「非常にクリーンな選手で、クレバーな印象だった」と、マッチアップした際の印象を語っている。
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昨季にブンデスリーガ11連覇を達成したバイエルンは、26日にプレミアリーグとUEFAチャンピオンズリーグを含める三冠を成し遂げたマンチェスター・シティと国立競技場で対戦。来日直後の試合だったこともあり、1-2で敗れていた。対する川崎は、シーズン序盤で低調なスタートを強いられたものの、着実に調子を取り戻し始めリーグ7位までに浮上。直近の公式戦4戦無敗で世界最高峰のビッグクラブに挑んだ。
キックオフ直後から川崎が連動したプレッシングから高い位置でボールを奪い決定機を演出する。しかし、徐々にペースに慣れてきたバイエルンが狭いスペースでのパス回しで試合の主導権を握り始める。立て続けにビッグチャンスを演出するもゴールは奪えず、前半をスコアレスで折り返した。後半からは両チームが大幅にメンバーを入れ替えると、後半12分に途中出場のDFヨシップ・スタニシッチが先制点を奪取。試合はそのまま1-0で終了した。
この日は小林が久しぶりの先発を飾り、前半の45分間でプレーした。試合後、「前からのプレッシャーに相手が慣れてきて、ビルドアップでうまく剥がされるようになってきてから、こちらが行きづらくなって、そこから難しくなった。ただ、しっかり皆で構えていた時は、いいボールの奪い方ができて、いい攻撃にはつながっていたと思う」と、課題を指摘しつつ手応えもあったと振り返った。
それでも、バイエルンの華麗なパスワークで崩される局面は際立っていた。「世界の選手との差はフィジカルだと思うが、それ以上にビルドアップの上手さを実感した。相手を引きつけてから顔を出すタイミングだったり、前線の選手が落ちてきてターンをするタイミングだったり、こちらも参考にしなくてはいけないなと感じた」と、ワールドクラスとの差を痛感した様子だった。
一方で、8年前の2015年に対戦したボルシア・ドルトムントとの試合では0-6の大敗を喫したものの、今回は最低限の失点数に抑えた点については、「当時のドルトムントとの試合はスピード感についていけないとかなり感じたが、日本サッカーのレベルも上がってきていると思うし、対応できるところも増えてはきていると思う」と見解を述べた。
小林がマッチアップしたキム・ミンジェは、この日がバイエルン移籍後初出場となったが、「非常にクリーンな選手で、ガツガツ来るところと、間合いを取ってくるところの、そういった臨機応変さを見せていて、クレバーな印象だった」と、その印象を語っている。移籍金5000万ユーロ(約78億円)のアジア人史上最高額でイタリア1部ナポリから加入したキム・ミンジェだが、その適応能力とレベルの高さを日本のピッチで示していた。