ベイル離脱で出番が回ってこなければ…

　スペイン地元紙「スポルト」は「ジダンは彼を二流の試合でしか起用しない。重要な試合では絶対に使わない。彼に対する信頼の欠如を示している」と酷評していた。

　だが、マツラナ氏はハメスの不遇も自業自得と決めつけている。「私はバンフィルド時代の方が好きだった。彼は叫んだりせず、90分ハードワークしていた。静かに決意とともに戦っていた」と語り、プロ生活を始めたアルゼンチン1部時代の誠実さを失ったと一刀両断している。コロンビア代表でも10番を背負うハメスはパスがもらえない場面で、苛立ちを爆発させる素振りが、母国で「ミニ・ロナウド」と批判されていた。

　一方、故障者続出のレアルはウェールズ代表FWギャレス・ベイルがアキレス腱の脱臼による手術で全治4カ月という危機的状況に直面している。ここで出番が回ってこないようならば、ハメスはマツラナ氏の言葉に従うしかなくなりそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文　text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images