ゴール正面でパスを受けた香川が右足インフロントで巻き込むミドルで決勝ゴール

　フランス1部パリ・サンジェルマン（PSG）は来日中の7月28日にヤンマースタジアム長居でセレッソ大阪と国際親善試合を実施。後半33分にMF香川真司が決勝ゴールを奪い、C大阪が3-2の勝利を飾った。

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　PSGはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが昨季限りで退団し、去就問題に揺れるフランス代表FWキリアン・ムバッペは来日メンバーに入らず。負傷を抱えるブラジル代表FWネイマールはベンチスタートと昨季の看板3トップを欠くなか、前線の核はレアル・マドリードから加入のスペイン代表FWマルコ・アセンシオになった。一方のC大阪は元日本代表MF香川真司がベンチスタートになったものの、全体にリーグ戦でも出場機会がある選手が並んだ。

　PSGは前半17分、左45度付近からMFウォーレン・ザイール・メリーがシュート性のボールを中央に入れると、相手の背後からゴール前に顔を出したFWヒューゴ・エキティケがコースを変えて流し込み先制に成功した。

　一方のC大阪は前半22分、ゴールキックを相手が連係ミスで処理しそこなったところ、こぼれ球を拾ったMFジョルディ・クルークスがドリブルでペナルティーエリア内まで進出。そのまま得意の左足で正確なシュートを流し込んで1-1の同点に追いついた。

　前半29分にはショートカウンターからFWレオ・セアラがドリブル突破を仕掛けてペナルティーエリア内から右足シュートを放つもGKジャンルイジ・ドンナルンマがセーブ。暑さの中で中2日のPSGはそこまでプレースピードを上げていかなかったが、このまま同点でハーフタイムを迎えた。

　大きくメンバーが入れ替わった後半は立ち上がりの4分、PSGは中央からMFヴィティーニャが密集の中を縦パスでエキティケに当てるとゴール前へ向けてスプリント。エキティケはヒールキックで最終ライン背後にボールを送り、ヴィティーニャがGKとの1対1を冷静に蹴り込んで2-1とリードを奪った。

　一方のC大阪は後半12分、香川からのパスをFW北野颯太が受けると、タメを作ってリターン。ペナルティーエリア内まで走り込んだ香川がシュートを放つもGKに阻まれた。後半から出場の2人がいい形の攻撃を見せた場面だった。

　後半21分にPSGはスルーパスに抜け出したFWカルロス・ソレールがGKと1対1になるもシュートをクロスバーの上に外すと直後の後半23分、C大阪は藤枝MYFC所属時にJ2で得点ランキング2位となり先日C大阪に加入したFW渡邉りょうのプレスにより敵陣でボールを奪う。素早くゴール前にボールを入れると北野が冷静に蹴り込んで2-2の同点に追いついた。

　ラスト15分ほどは両チームとも間延びした感もありオープンな展開になった。そして後半33分、再び前線からのプレスでボールを奪ったC大阪はゴール正面でパスを受けた香川が右足インフロントで巻き込むミドルで決勝ゴール。フランスの強豪を3-2で下した。

　来日中のPSGは25日にサウジアラビア1部アル・ナスルと0-0で引き分けていただけに、まだ勝利がない。8月1日に国立競技場でイタリア・セリエAの名門インテルと国際親善試合を実施する予定になっているなか、2試合連続ベンチで90分間を終えたネイマールの状態も注目される。