久保建英から引退決意のD・シルバへ “相棒”へ送る惜別の言葉「寂しい」「ピッチで魔法をかけてくれてありがとう」

昨季共闘した久保建英とダビド・シルバ【写真:Getty Images】
昨季共闘した久保建英とダビド・シルバ【写真:Getty Images】

D・シルバは大怪我により現役引退を発表

 スペイン1部レアル・ソシエダに所属する元スペイン代表MFダビド・シルバが、自身のSNSを通じて現役引退を発表した。37歳の同選手は左膝の前十字靭帯を損傷し、復帰が困難となったことから選手キャリアに終止符を打つことになった。2022-23シーズンをともに過ごし、“ホットライン”で数々のゴールを生んできた“相棒”の日本代表MF久保建英は自身のSNSで惜別の言葉を送った。

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 シルバは今月19日に行われたソシエダの練習中に左膝を負傷。トレーニングから途中離脱し、MRI検査の結果、前十字靭帯の断裂が判明した。37歳で重度の怪我を負ったことから、米大手メディア「The Athletic」など複数の海外メディア上では選手キャリアに終止符を打つ可能性が報じられてきた。

 そのなかでシルバ本人が7月27日にSNSを更新。「今日は悲しい日だ。人生すべてをかけて捧げたものへ別れを告げる日なのだから。自分にとって家族同然の同僚へもさよならを言う日が来た。君たちのことがとても恋しくなるよ。みんなのおかげで落ち着いた気持ちでいられている。ありがとう」と綴られ、現役引退を決意したことが報告された。

 シルバはバレンシアのアカデミーで育ち、エイバルでプロデビュー。セルタを経てバレンシアへ復帰後、2008年にはカップ戦優勝を経験した。2010年夏にイングランド1部マンチェスター・シティへ移籍。シティでは436試合に出場して77ゴール140アシストを記録し、4度のプレミアリーグ優勝を含む14タイトル獲得に貢献した。

 シティで10年プレーしたのち、スペインに戻って2020年夏に加入したソシエダでは93試合に出場して7ゴール18アシストをマーク。2022-23シーズンは日本代表MF久保建英との“ホットライン”で攻撃陣を牽引し、チームの10年ぶりとなるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に貢献した。スペイン代表としても125試合に出場し35ゴール。2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)、08年、12年のEURO(欧州選手権)優勝メンバーとなった。

 そんなシルバに対して久保も惜別の言葉を綴った。

「昨季、あなたと共有できて光栄でした。ピッチの中で私たちに魔法をかけてくれてありがとう。あなたのそばでたくさんのことを学び、サッカー選手として成長することができました。魔法使い、寂しいです」

 2人でピッチに立ち、ゴールに向かう姿は脅威でもあり、芸術でもあった。久保にとっては悲しい別れとなってしまったことだろう。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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