マンCがバイエルンに2-1で勝利 終盤のセットプレーからラポルテが値千金の決勝弾

シティが終了間際に勝ち越しゴール【写真:徳原隆元】
シティが終了間際に勝ち越しゴール【写真:徳原隆元】

アジアツアー2試合目のマンCがドイツ王者バイエルンに勝利

 イングランド1部プレミアリーグの王者マンチェスター・シティと、ドイツ1部ブンデスリーガの王者バイエルン・ミュンヘンが7月26日に国立競技場での国際親善試合で対戦。ラスト5分を切ったところでシティが決勝ゴールを奪い、2-1で勝利した。

 シティは7月23日に横浜F・マリノスと国際親善試合を行い、5-3で勝利して日本での2試合目。一方のバイエルンは今回の来日初戦となった。豪華な顔合わせは両クラブともプレシーズンの調整段階とはいえ、前線からプレスをかけ合う攻撃的な姿勢のある試合を展開した。

 バイエルンは前半17分、自陣でボールを奪ったところから素早くパスをつないでシティのカウンタープレスを外して前線に展開。FWリロイ・サネはシュートを打ち切れなかったものの、中央に戻したボールを受けたMFジャマル・ムシアラが切り込んでシュート。しかしこれはGKエデルソンが距離を詰めてセーブした。続く19分にはゴール正面やや左からのフリーキックをサネが直接狙うと鋭く曲がり落ちたボールはクロスバーを直撃。わずかにゴールに至らなかった。

 逆にシティは前半21分、右サイドからのパスを受けて切り込んだDFリコ・ルイスがゴール前にラストパスを送るとFWフリアン・アルバレスが決定機を迎えてシュート。これをGKヤン・ゾマーがセーブするも、こぼれ球をMFジェームズ・マカティーが蹴り込んで先制に成功した。

 また、シティは前半29分にプレー中に倒れ込む場面のあったDFナタン・アケに代えてDFマヌエル・アカンジをピッチに送り込んだ。アケはプレーに復帰していたが、ジョゼップ・グアルディオラ監督の判断は素早かった。試合はこのまま1-0でシティがリードを保って前半を終了した。

 後半からバイエルンは11人全員、シティはGKエデルソンとMFベルナウド・シウバ、前半途中出場のアカンジを除く8人を交代してスタートした。後半13分にシティはシウバがペナルティーエリア内の奥深くまで切り込んで折り返し、こぼれ球をMFロドリが押し込みにかかるも、バイエルンはDFヨシップ・スタニシッチがゴールライン間際でブロックした。

 前後半とも飲水タイムが導入されたように、日本の夏の高温多湿な環境下では素早く両ゴール前を行き交うようなゲーム展開にはならなかった。スローな時間が長かったものの、バイエルンのセットしたビルドアップにシティがマンツーマンで追い込んで奪い取っていく場面や、逆につないで外すビルドアップに成功する場面など要所で両チームが質の高い攻防を見せた。

 そして後半36分、バイエルンは左サイドを攻略するとゴール前のこぼれ球をFWマティス・テルが押し込んで同点。しかし後半41分、シティはショートコーナーからデザインされたセットプレーでゴール前にMFフィル・フォーデンが切り込んで中央へ。ゴール前のこぼれ球をDFアイメリック・ラポルテが蹴り込んで2-1の決勝ゴールを奪った。

 シティはこれで日本を離れ、韓国でスペインのアトレティコ・マドリードとの国際親善試合を行う。また、バイエルンは29日に国立競技場で川崎フロンターレとの国際親善試合が予定されている。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング