2030年に向けて国王から“強化命令” サウジ記者が語る母国サッカーの“現状”「ムバッペとの交渉も…」
アル・ナスルはPSGと対戦し0-0で引き分けた
サウジアラビア1部アル・ナスルは7月25日、ヤンマースタジアム長居でプレシーズンマッチとしてフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)と対戦し、0-0で引き分けた。アル・ナスル2年目のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは7年ぶりの日本のピッチで主将マークを巻いて先発出場。66分間プレーして2度の決定機を演出した。今回のジャパンツアーで来日したサウジアラビアメディア「アラブ・ニュース」のアルザラニ・マラク記者は、サウジサッカーの現状を明かした。
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先発出場したロナウドは前半40分、うしろからの浮いたボールを右アウトサイドでボレーシュート。これはGKにキャッチされてしまったが、お洒落な技にファンから大歓声が沸き起こった。続く同45分、今度は右クロスをオーバーヘッドキックでシュートを放った。だが、これもミートせずゴール左に逸れた。ここで会場のボルテージは最高潮に達した。
欧州の2022-23シーズンが終了すると、多くのスター選手たちがサウジアラビア行きを決めている。スペイン1部レアル・マドリードのFWカリム・ベンゼマがアル・イテハドに加入したのに続き、ベンゼマのチームメイトであるクロアチア代表MFルカ・モドリッチ、トッテナムのフランス代表GKウーゴ・ロリス、チェルシーのフランス代表MFエンゴロ・カンテにも触手を伸ばしているという。また、米メジャーリーグサッカー(MLS)のインテル・マイアミ入りしたが、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシにもオファーが送られていた。
また、今回のジャパンツアーのメンバーから外れたPSGフランス代表FWキリアン・ムバッペにはサウジアラビアのアル・ヒラルが世界最高額のオファーを送ったといい、交渉が許可されたと海外で報道された。「アラブ・ニュース」のアルザラニ・マラク記者にサウジサッカーの現状を直撃すると、「国王から2030年に向けて国際的な選手を強化するよう言われている。ムバッペとの交渉も解禁されたので、より楽しみが増えた」と、明かした。
ムバッペの去就が注目されているなかで、PSGとサウジアラビアのチームとの対戦は、現地にとってまた興味を引く一戦となったようだ。