女子W杯開幕戦、ニュージーランドがノルウェーを下し大会初勝利! 日本人レフェリー3人がゲームを裁く

ニュージーランドがW杯開幕戦でノルウェーに勝利【写真:Getty Images】
ニュージーランドがW杯開幕戦でノルウェーに勝利【写真:Getty Images】

山下レフェリーがVAR介入からPK判定のアナウンスを行う場面も

 オーストラリアとニュージーランドで共催される女子ワールドカップ(W杯)が7月20日に開幕した。大会全体の開幕戦ではグループステージA組のニュージーランドがノルウェーに1-0で勝利。日本人審判員トリオが担当したゲームで、女子W杯での初勝利を手にした。

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 日本の山下良美レフェリー、坊薗真琴、手代木直美アシスタントレフェリーがこのゲームの割り当てを受けた。優勝経験を持つノルウェーに対して開催国ニュージーランドも互角以上の立ち上がりで攻撃的なゲームが行われた。両チームともサイドからラストパスを送る戦術で、ゴール前で際どい場面を生み出したが前半は0-0で折り返した。

 そしてゴールが生まれたのは後半3分だった。ニュージーランドはゴールキックを右サイドにつなぐと縦に背後を突いて一気に突破。中央への折り返しにFWハンナ・ウィルキンソンが走り込んで蹴り込み、豪快な先制ゴールを奪った。その後もニュージーランドが攻勢に出る時間を長くしたものの、残り15分になってからはノルウェーが攻撃回数を増やして反撃。後半36分にはDFツヴァ・ハンセンが強烈なミドルシュートを放ったもののクロスバーを直撃した。

 そうしたなかで迎えた後半42分、ニュージーランドがクロスを入れようとした場面で目の前にいたノルウェーの選手の腕にボールがヒット。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)からの進言で山下レフェリーがオンフィールドレビューに向かい、映像を確認してPK判定を決断。山下レフェリーは今大会で導入されている主審がVARチェック後に判定の根拠について簡潔に説明するシステムにのっとり、ハンドの反則を採用してPK判定とする旨をスタジアムにアナウンスした。

 しかし、このPKはMFリア・パーシバルが際どいコースを狙ったもののクロスバーを直撃して追加点とはならず。アディショナルタイム表示9分というなかでノルウェーも最後の反撃を見せたものの、ニュージーランドもカウンターでゴールを狙う姿勢を崩さずに応戦。このまま1-0でニュージーランドが勝利した。

 開催国の1つであるニュージーランドは、これが6回目の出場となった女子W杯で通算16試合目の記念すべき初勝利。ほかにフィリピンとスイスが組み分けられて上位2チームの決勝トーナメント進出を狙うなかで、大きな勝ち点3を手に入れた。

 なでしこジャパン(日本女子代表)はグループCに組み分けられ、22日のザンビア戦で大会をスタートする。その後はコスタリカ、スペインとの対戦が予定されている。

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