エースの造反劇、心労で一時休養… 鹿島の石井監督は「僕自身もいろいろあった」と勝利に安堵
セカンドステージ4連敗で終え、「どうにか戻そうという気持ちはあった」
鹿島アントラーズの石井正忠監督は、23日のJリーグチャンピオンシップ準決勝で川崎フロンターレに1-0と勝利したゲームを終えた記者会見で「僕自身もいろいろあった」と苦笑しながら今季を振り返り、「決勝に進めて良かった」と喜びを語った。
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今季の鹿島はファーストステージを制したものの、セカンドステージに入ると一気に調子を落とした。第5節の浦和レッズ戦から3連敗を喫すると、反攻の2連勝を決めた8月20日の湘南ベルマーレ戦では途中交代を命じたFW金崎夢生が納得いかずに石井監督に食って掛かった。エースの造反劇が引き金になったのか、石井監督は心労で一時休養。9月3日の天皇杯3回戦で復帰したものの、セカンドステージを4連敗で終えた。
ファーストステージの貯金で辛くも年間リーグ3位を確保したものの、セカンドステージだけ見れば11位。リーグ4位のガンバ大阪との勝ち点差はわずかに1だった。その戦いを振り返り、石井監督はホッとしたような表情で語った。
「僕自身もいろいろあった(苦笑)。どうしてこういう浮き沈みがあったかは分析できていないのはある。それはファーストを取ったことで僕自身なのかチーム全体なのか、安定してしまったというか。ちょっとしたプレーに出てしまった。今回はセカンドとの間が1週間しかなかった。選手にどうアプローチすれば良かったか反省しないといけない。リーグ戦、最後の2試合と天皇杯でいい形が出ていた。どうにか戻そうという気持ちはあった。それが、いい戦い方に向かったんじゃないか」
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