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セルティック岩田智輝が求められる新ポジション 「2年ぶり」右SB起用に前向き「試合に出られるならやりたい」
岩田は2得点に絡む活躍を見せた
2022年にJ1の最優秀選手賞を受賞したMF岩田智輝は、そのシーズン終了と同時に海を渡り、スコットランド1部セルティックに加入した。加入1年目の半年、チームは国内3冠を達成したが、岩田自身の出場機会は公式戦18試合で先発は7試合、1アシストを記録するにとどまった。
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ブレンダン・ロジャーズ監督の初陣となった7月19日の古巣でもある横浜F・マリノス戦では、右サイドバックで先発出場し、後半23分までプレーした。前半だけでセンターフォワードで先発したFW前田大然がハットトリックをするなか、ダイナミックな攻撃参加を見せた岩田も2点目につながる縦パスを出し、3点目にはアシストを記録して、結果を出した。
古巣との試合については、「やっぱりすごく楽しめました。最後に皆さんに挨拶をさせてもらったのですが、ファミリー感をすごく感じましたし、本当に大好きなクラブだなと思いました。はがすうまさも感じましたし、ゴール前に危険なところにボールを入れてくるのはうまいなと感じました」と振り返りつつも、「すごく楽しみながらやりましたけど、結果的には負けてしまったので悔しい部分はありますし、マリノス強いなと思いました」と、総括する。
ロジャーズ監督の下でも中盤を務めることが多い岩田だが、右サイドバック(SB)に入ったのは「昨日から」と明かし、「約2年ぶりに右SBをやったので、思い出しながら、手探りで判断しながらでした。できた部分もありましたけど、まだまだ技術的なところだったり、体力的なところだったりは、もっと上げていかないといけないなと思っています」と話す。
親善試合ということもあり、極めてオープンな試合だったが、ゴールに絡めたことはアピールにもなっただろう。「センターバックであったり、ボランチであったり、SBができることは自分の良さだと思っているので。このチャンスにしっかりアピールして、もっとできることをアピールしないといけない」と、意気込む。
FW前田大然の3点目のゴールを見事なワンタッチパスでアシストしたが、「ボールが来る前にもう大然がフリーなのが分かっていたので。自分に来るか、大然に来るかどっちかなと思っていて、自分に来たのでシンプルに出しました」と、振り返った。
アンジェ・ポステコグルー監督の戦い方に類似している点も多いため、昨シーズン、チームの戦いを見られたことも大きなメリットになりそうだ。「昨シーズンからセルティックのSBの立ち位置は、『あそこ(ボランチの横のスペース)に入って行け』と言われているのは、ミーティングとか練習のなかとかでも見ていたので。ボランチの選手(旗手怜央)が持った時、怜央がボールを持った時にあそこにいてくれたら助かると自分も思っていたので、理解しながらできたことは大きいと思います」と、手応えを口にした。
開幕を2週間後に控え、SBに負傷者が出たなか、ロジャーズ監督にとっても岩田が計算できることを確認できたのは大きかっただろう。岩田自身は「中盤で勝負したいっていうのはありますけど、ケガ人が出て(人が)いないSBで試合に出られるなら、一番は試合に出ることなので、やりたいなと思っています」と、SBでの起用にも前向きだ。
プレシーズンから過ごせる今シーズンは、岩田にとって重要な1年となる。「チームとしては3冠プラスUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で結果を残すことが目標にありますが、個人としてもCLはすごく楽しみにしている部分なので、いかに自分の良さを出してチームに貢献できるかを目指していきたい」と、キャリア初となる欧州最高峰の戦いにも目を輝かせた。