浦和がリーグ約2か月ぶりの黒星 C大阪にアウェーで0-2、ショルツPK失敗で完封負け

C大阪に敗れた浦和【写真:Getty Images】
C大阪に敗れた浦和【写真:Getty Images】

5月10日のサガン鳥栖戦以来の敗戦、前半の2失点が響く

 セレッソ大阪が浦和レッズをホームに迎え撃った7月16日のJ1第21節は、前半の2得点で2-0の勝利を収めた。浦和に5月10日のサガン鳥栖戦以来、約2か月ぶりの黒星を付けた。

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 2017年にC大阪がJ1復帰を果たしてから昨季まで、この対戦はC大阪のホームゲームでは10試合で6勝3分1敗と相性がハッキリしていた。それを示すかのように、手堅いチーム同士の戦いと目された試合は意外に早い時間帯に動いた。前半8分、C大阪は自陣左サイドのスローインを縦に入れるとFW加藤陸次樹がDFアレクサンダー・ショルツを背負ってターン。背後に広がった大きなスペースを独走して中央にラストパスを入れると、FWレオ・セアラが難なく決めて先制した。

 浦和はコンディションの悪さが目立ち運動量やプレー精度が上がらないまま時間が流れた。そして前半25分、C大阪は自陣ペナルティーエリア付近で浦和FW興梠慎三を囲んでボールを奪ったところから一気のカウンター。MFジョルディ・クルークスが右45度付近でテクニカルな切り返しを見せて相手を外すと、左足インフロントで巻いたシュートがゴール左に吸い込まれて2-0とリードを広げて前半を終えた。

 浦和のマチェイ・スコルジャ監督はハーフタイムでMF岩尾憲に代えてユース所属で2種登録のMF早川隼平を投入。C大阪が徐々に運動量を減退させていくなかで後半の半ばからは浦和が敵陣に入る回数が増えた。早川もペナルティーエリア内で際どいシュートを打つ場面を作ったなかで迎えた後半33分、MF大久保智明の突破で浦和はPKのチャンスを得た。

 キッカーはショルツが務めたが、ゴール左を狙ったキックはGKヤン・ハンビンがファインセーブ。2021年夏に浦和へ加入したショルツは、日本での公式戦で初めてPKを失敗する結果になった。

 直後にC大阪はカウンターで決定機を得るも、クルークスのシュートはわずかに外れて追加点を逃した。しかし、このまま2-0での勝利を収めたC大阪は浦和に5月10日のサガン鳥栖戦以来の黒星を付け、勝ち点2差に詰め寄った。

 一方の浦和は前日に首位の横浜F・マリノスが敗戦していたなかで勝ち点差を詰めるチャンスだったが、痛い敗戦を喫してリーグ戦の中断期間に入ることになった。

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