「J1ボールポゼッション率ランキング」 CS出場3クラブ、J2降格の名古屋…成績との関連性は? 

名古屋と甲府、降格と残留を分けたポイント

 名古屋は43%でワースト2位、甲府は40%でワーストとなったが、シーズン後の結果は前者がクラブ史上初のJ2降格という憂き目に遭ったのに対して、後者は瀬戸際でJ1残留に成功している。今季開幕当初のチームスタイルを考えると、名古屋は図らずも低い数値となったものの、堅守速攻で勝ち点を積み上げた甲府にとっては想定内の数値。そうした違いが降格と残留を分ける一つのポイントになったとも言える。

 また興味深いのは、チャンピオンシップ(CS)に出場する3クラブ(浦和、川崎、鹿島)が揃って上位にランクインしている点だろう。

 この3クラブは、ポゼッション率で1位から3位に並んでいるが、そのランキングがそのまま年間勝ち点順位にも反映されている。「ポゼッション率=年間勝ち点順位」と短絡的に言えないものの、3クラブが上位を占めているのは厳然たる事実であり、積極的に主導権を握るポゼッションスタイルと成績の関連性が多少なりとも見て取れる。

※「Instat」社は、世界中のプロリーグの試合をカバーし、毎週1000試合以上のデータを生成。各選手のパフォーマンスを独自の基準で算出している。

ポゼッション最終

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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