J1・18クラブの前半戦スタッツ比較 失点率の最小は2位神戸、得点力で課題を抱えているクラブは?

1試合あたりの得点数と失点数を検証(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】
1試合あたりの得点数と失点数を検証(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】

札幌と浦和、攻守で両極端の課題に

 J1リーグも後半戦に突入し、夏以降も厳しい戦いが予想されるなか、「FOOTBALL ZONE」では「前半戦通信簿」の特集を組み、算出したデータに注目。今回は、試合の結果に直結する「1試合あたりの得点数」と、「1試合あたりの失点数」から前半戦の展開を紐解く。

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 首位を走る横浜F・マリノスは昨季リーグ制覇の勢いそのままに、1試合あたり最多となる2.2ゴールを記録。FWアンデルソン・ロペス、FWエウベル、FWヤン・マテウスらの助っ人トリオの3トップは破壊力抜群で、ベンチにもFW宮市亮、MF水沼宏太らが控えており、選手層の厚さも際立つ。1試合あたり失点数も「1.1」でリーグ6番目に少なく、攻撃力が特筆する分、守備面でも最低限の結果を残している。

 得点数で横浜FMに次いだのは2位のヴィッセル神戸で、1試合あたり2ゴールを記録した。FW大迫勇也とFW武藤嘉紀のコンビネーションでのゴールも多く見られ、首位横浜FMを追走するうえで、後半戦も欠かせないキーマンとなるはずだ。1試合当たりの失点数は最も少ない「0.7」となっており攻撃力・守備力ともに安定していることが数値から読み取れる。

 そして札幌は、1試合あたりの得点数・失点数の両方で高い数値を記録。リーグ10位につけるなか、神戸と並び1試合あたり2ゴールを記録。しかし、平均失点数は「2」でリーグ2位の多さとなっている。MF浅野雄也や、MFスパチョークらが攻撃面で存在感を示す一方、守備面で課題を残した前半戦だった。

 そのほか、リーグ4位につける浦和は1試合あたりの失点数は「0.8」で神戸に次ぐ好スタッツとなったものの、1試合あたりのゴール数が「1.4」となっており、上位を追う立場上、得点力の物足りなさを感じる結果となった。

 リーグ20節終了時点では札幌と浦和の攻守における両極端な結果が印象的で、首位横浜FM、2位神戸は攻守で安定した数値が現在の立ち位置を裏付けている。

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