浦和加入のFW安部裕葵、クラブSDが言及「以前からリストアップしていた」「怪我ことのもあるが問題ないと判断」
出場経験のあるクラブW杯にも意気込み「感覚を一度経験をできていることは大きい」
J1浦和レッズへの加入が発表されたFW安部裕葵が7月14日にオンライン会見を行った。強化部門にあたるフットボール本部と安部は、このタイミング以前からコンタクトを取っていたと明かした。
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安部は2017年に瀬戸内高から鹿島アントラーズに加入してプロ入り。2シーズン半プレーしてスペイン名門バルセロナのBチーム(現在のFCバルセロナ・アトレティック)に移籍。しかし、負傷を繰り返したこともありここ2シーズンほどは公式戦から遠ざかって契約満了のタイミングを迎え、浦和へ加入となった。
土田尚史スポーツ・ダイレクター(SD)は、「我々が目指すサッカーを表現するうえで入ってもらった。以前からリストアップしていて、現地から状況報告を受けながら調査を進めていた。もちろん怪我ことのもあるが問題ないと判断した」と話している。そして、西野努テクニカル・ダイレクターは「2年間公式戦に出ていないのも事実。しっかりパフォーマンスを上げることを最優先してもらって、まずはキャリアの中でのベストを浦和レッズで見せることを一番にしてほしい」と話した。
また、安部自身も「浦和とはこのタイミングでなくともオファーが届く、届かないは別に、コミュニケーション自体は取っていた。今回オファーが届いた」と話し、安部の状況を浦和が注視していたことも明らかになった。そして、バルセロナとは「公式戦に出るとなればもっと早く合流して負荷をかけただろうけど、夏に契約も切れるのでゆっくり治せばいいんじゃないかとという話でやっていた」と、振り返っている。
安部は鹿島時代の2018年にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を制して、クラブ・ワールドカップ(W杯)に出場している。そして、浦和は5月にACL決勝を制して、12月にサウジアラビア開催されるクラブW杯と、リニューアルされて世界から32チームが参加する25年大会への参加も決まっている。安部は今回の浦和加入にあたり「これから(クラブW杯)に控えているクラブなので、その感覚を一度経験をできていることは大きいと思うし、それぞれの国の感覚や免疫があるのは大きい」として、23年、25年大会への出場も魅力の1つだと話した。
しばらく公式戦から離れたこともありキャリアとしては仕切り直しの印象も与えるものだが、安部は「海外のチームから国内のクラブに戻ってきたことのメンタル的なことは特に。自分自身、現状に対してメンタリティーを合わせるタイプではない。もともとただの高校生でプロになれるかなれないかだった過去もある。どこと比較するかだと思うけれども、その原点と比較しながらプロ生活を歩んでいけばメンタル的なブレは少ないと思う」と、冷静な言葉を残した。
互いに状況を確認しつつ、タイミングが合った部分もあると言えそうな安部の浦和加入が、チームに好影響を与えていくことが期待される。
(FOOTBALL ZONE編集部)