FC東京、天皇杯3回戦で違反行為を報告 火薬類等危険物の使用と器物損壊を確認「信頼を揺るがす重大な違反行為と認識」
火薬類等危険物を使用の実行者特定へ、飛田給駅前看板の器物損壊は警察が捜査
FC東京は7月13日、公式ホームページ上で12日に行われた天皇杯3回戦東京ヴェルディ戦において違反行為が行われたと発表した。確認されたのはFC東京側のゴール裏スタンド内で火薬類等危険物の持ち込みおよび使用があったこと、また飛田給駅前看板の器物損壊。いずれの事象においても、クラブは実行者の特定を行い、厳正な対処を進めるとともに、JFA(日本サッカー協会)や警察の対応に協力するとしている。
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まず、確認されたのはFC東京側ゴール裏自由席スタンド内での火薬類等危険物の持ち込みおよび使用。これらの行為は、JFAが定める運営管理規定第4条(禁止行為)第2項に違反している。クラブは「決して許される行為ではありません」とし、「事象を把握した時点(試合開始前)から監視カメラ映像等での確認を実施いたしました。また試合後まで継続的に、危険物が使用されたと思われる位置をFC東京クラブスタッフおよび警備により監視し、さらに試合後に同位置に近い一部の観戦者に聞き取り調査を行いました」と試合前から対処していたと報告した。
だが、「現時点で実行者の特定には至っておりません。現在も継続して調査を行っており、一刻でも早い実行者の特定と、厳正な対処を進めてまいります」と、引き続き特定と対処を進めるとした。
また、火薬類等危険物の持ち込み、および使用については「安全で快適なスタジアムでの試合観戦をめざすJFA・Jリーグの信頼を揺るがす重大な違反行為と認識しており、主催者と協力して運営・セキュリティ・サポーター対応を担当する当クラブの責任を重く受け止めております。このような事態を招いたことを深くお詫び申し上げるとともに、今後の再発防止に努めてまいります」と、謝罪した。
さらに、飛田給駅前看板の器物損壊も確認。試合前の時点において、飛田給駅前の私有地に設置されている企業広告看板への器物損壊の報告共有を受けていたといい、すでに看板の所有者、広告主より警察への被害届が提出された。付近の店舗や駅前ロータリーの防犯カメラの映像解析等により警察の捜査が進められているという。
加えて、スタジアム通りの公共設置物やスタジアム敷地内への無許可の貼り紙も確認されている。近隣住民からはクラブ、調布市に苦情が入っているといい、急きょFC東京クラブスタッフや警備員による見回りと貼り紙撤去を実施。上記の事象はスタジアムにおける運営管理規定外ではあるものの「FC東京としても試合を運営するうえでスタジアム近隣の方々のご協力、ご理解は不可欠であり、捜査協力を求められた場合には協力を行ってまいります」との姿勢を示した。
最後に「FC東京では、スタジアムのご来場者に安全で快適な試合観戦体験を提供するために、試合運営管理規定に基づいた観戦ルールの周知および遵守徹底に、より一層努めてまいります。また、調布市やスタジアム近隣のみなさまとのさらなる協議、連携により、地域と一体となった安全・安心な試合運営をこれまで以上に進めてまいります。みなさまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします」と、呼びかけている。