アーセナル冨安健洋の新ポジションは左SB? 英紙が注目「センセーショナルなパフォーマンスが念頭にある」
プレシーズンのキャンプに参加中
イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は新シーズン左サイドバック(SB)が主戦場となるのだろうか。怪我から完全復活を目指す24歳の“新たな役割”について英紙「デイリー・ミラー」が報じている。
冨安は右膝の負傷による手術を受け、今年3月から長期離脱中だったが、新シーズンに向けたプレシーズンキャンプでチームに合流しており、ボールを使った練習にも参加している。クラブが公式YouTubeで公開している「INSIDE TRAINING」でもその姿が捉えられている。
「ミラー」紙はビデオのなかで冨安が実戦形式の練習のなかでは左サイドでプレーし、ミケル・アルテタ監督から称賛の声を掛けられている点に注目し、「冨安健洋は本来右SBだが、状況に応じて左SBでも起用されてきた。だが、このビデオによれば、彼はより定期的に左サイドで出場することになるかもしれない」と伝えている。
アーセナルでは2022-23シーズン、イングランド代表DFベン・ホワイトが右SBのレギュラーとして活躍した。今夏にはアヤックスからオランダ代表DFユリエン・ティンバーの獲得も近づいており、右サイドの選手層は厚みを増した。一方の左サイドはウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコがファーストチョイスとなっているが、バックアップのスコットランド代表DFキーラン・ティアニーに移籍の噂が絶えない。そうした状況も踏まえ、冨安が左SBとして起用される機会が増えると予想されている。
また、同紙は冨安の左サイド起用について「おそらく昨季のリバプール戦で見せたセンセーショナルなパフォーマンスが念頭にあるのだろう」と指摘している。2022-23シーズンのプレミアリーグ第10節のリバプール戦(3-2)で冨安は左SBとして先発出場し、相手のエースであるエジプト代表FWモハメド・サラーを完璧に封じ込め、勝利に貢献していた。新シーズンも相手に合わせて様々な役割を与えられることになるのかもしれない。