アーセナル冨安には「証明すべきポイントがある」 監督にアピールが必要な選手4人に英メディア選出
すでにキャンプに合流し、トレーニングも再開
イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は、右膝の手術による長期離脱で昨季終盤戦を欠場した。英メディア「フットボール・ロンドン」は、冨安をプレシーズン序盤で実力を証明する必要のある4選手の内の1人としてピックアップしている。
昨季の冨安はイングランド代表DFベン・ホワイトに右サイドバック(SB)のレギュラーの座を譲り、序盤はカップ戦メインでの起用となった。しかし、ウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコが負傷離脱した際には左SBとして抜擢されるなどユーティリティーな活躍でチームを支えた。しかし、3月のUEFAヨーロッパリーグ(EL)で膝を負傷し、手術を受けたために残り試合をすべて欠場した。
一時は今年のクリスマスまで復帰が遅れるとの報道もあったが、冨安はすでにプレシーズンキャンプに合流し、トレーニングも再開している。アーセナルは7月13日にドイツでニュルンベルクとのテストマッチを行ったあとに、プレシーズンツアーでアメリカへ渡る予定となっている。
英メディア「フットボール・ロンドン」はこのプレシーズンで、ミケル・アルテタ監督に力を示す必要がある選手として4選手を取り上げ、その中に冨安も含まれている。
「冨安健洋がアーセナルを去る気配があるという意味では決してないが、この日本代表DFは、彼のクオリティーの高さをみんなに思い出させるためにこの1週間を使う必要があるだろう。彼の欠場が、昨季終盤のタイトルレースの崩壊に決定的な打撃を与えたことは確かだが、アヤックスからユリエン・ティンバーが加入したことで、彼には証明すべきポイントがある」
オランダ1部アヤックスからの獲得が確実となっているオランダ代表DFティンバーは右SBやセンターバック、中盤まで幅広くプレーできる万能戦士で、期待は大きい。ポジション争いのライバルが増えることになるため、冨安は生き残りのためのアピールが求められることになりそうだ。
実戦から遠ざかっているだけに、まずはコンディションを万全に整えることが最優先となりそうだが、記事ではこのプレシーズン序盤は「彼の力を証明する重要な時期」と位置づけられていた。
冨安のほかには、新加入のドイツ代表MFカイ・ハフェルツとポルトガル人MFファビオ・ヴィエイラ、今年1月にノリッジ・シティへ期限付き移籍していたU-20ブラジル代表FWマルキーニョスという3選手の名前が挙がっていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)