無名のティーンエイジャーを発掘 アーセナル、敏腕強化担当の補強「ベスト5」&「ワースト5」を英選出

シティとの優勝争いを繰り広げたアーセナル【写真:Getty Images】
シティとの優勝争いを繰り広げたアーセナル【写真:Getty Images】

2019年からフロント入りしているエドゥ氏の手腕に英注目

 イングランド1部アーセナルは近年の大型補強によってチーム力を大幅にアップさせ、昨季は王者マンチェスター・シティと熾烈な優勝争いを繰り広げた。強化部で手腕を発揮しているのが2019年からフロント入りしているスポーツディレクターのエドゥ氏だ。英紙「デイリー・ミラー」は、エドゥ氏による補強のベスト5とワースト5をそれぞれ発表している。

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 現役時代にアーセナルでプレーしたエドゥ氏は引退後に古巣であるブラジルのコリンチャンスやブラジル代表チームのスタッフとして働いたあと、2019年にアーセナルのテクニカルディレクターに就任。さらに22年にスポーツディレクターに昇進し、チームの強化責任者となった。就任初期の補強に関してはのちに批判されることも多かったが、ここ1、2年は20代前半の若手選手をメインターゲットに定めてヒットを連発している。

 ベスト5の1人目で名前の挙がったフランス代表DFウィリアム・サリバは加入が2019年だが、出番はほとんど得られずにフランスのクラブへのレンタルを繰り返したあとで昨季アーセナルへ復帰。センターバック(CB)のレギュラーに定着し、守備の要となった。

 2人目は2021年冬にスペイン1部レアル・マドリードから期限付き移籍で加入し、その後に完全移籍したノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールだ。攻撃のキーマンであると同時に、今やキャプテンとしてチームを引っ張っている。昨季はリーグ戦でキャリアハイの15得点と決定力にも磨きをかけた。

 3人目は2019年に加入したブラジル代表FWガブリエウ・マルティネッリ。ブラジルのイトゥアーノから加入した当時は無名のティーンエイジャーだったが、昨季は左サイドからの積極的な仕掛けで攻撃をリードした。

 4人目はイングランド代表DFベン・ホワイトだ。2021年の夏にブライトンから引き抜いた守備のマルチロールで加入1年目はCB、昨季は右サイドバックとして定位置を確保した。5000万ポンド(約91億円)という高額移籍金に懐疑的な声もあったが、ミケル・アルテタ監督にとって欠かせない選手となっている。

 そして5人目は昨季マンチェスター・シティから獲得したブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスだった。膝の負傷で長期離脱を余儀なくされながらもリーグ戦11ゴールをマーク。シティでは控えだった男がアーセナルでポテンシャルの高さを見せつけた。

 一方のワースト5補強としては、2019年にクラブ史上最高額7200万ポンド(約132億円)で加入しながら期待外れだったコートジボワール代表FWニコラ・ペペを筆頭に、元ブラジル代表MFウィリアン(現フルハム)と、同DFダビド・ルイス(現フラメンゴ)の両ベテラン、ベルギー代表MFアルベール=サンビ・ロコンガ、ポルトガル人DFヌーノ・タバレスの5人の名前が挙がっていた。ペペ、サンビ・ロコンガ、タバレスの3人は昨季は期限付き移籍で別のクラブでプレーし、今夏の退団が濃厚となっている。

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