東京V、新加入FW染野が2発! 起死回生の同点劇…首位・町田との“国立決戦”で価値ある2-2ドロー

染野唯月の2ゴールで東京Vが町田とドロー(写真は昨季のもの)【写真:Getty Images】
染野唯月の2ゴールで東京Vが町田とドロー(写真は昨季のもの)【写真:Getty Images】

首位攻防戦、改修後の国立競技場でJ2初開催

 J2は7月9日に第25節を各地で行い、国立競技場では首位のFC町田ゼルビアと2位の東京ヴェルディが対戦した。今回の「東京クラシック」は、改修後の国立競技場で初めて行われるJ2リーグ戦でもあり、首位を争うチーム間でMFバスケス・バイロンが移籍したこともあり、大きな注目を呼び、3万8402人の観衆を集めた。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 今季、最初の対戦では町田が1-0で競り勝ったが、この試合でも町田が先手を取る展開になる。前半2分、DF平河悠のパスを受けたFWエリキが、ヒールでMF安井拓也に送り、前線に抜けていく。安井のリターンパスを受けたエリキのシュートはGKマテウスに止められたが、こぼれ球をFW藤尾翔太が押し込み、ホームの町田が先手を取った。

 ここまで24試合を戦ってわずか16失点しか喫していない町田は、東京Vにボールを保持させながら決定的なプレーはさせず、カウンターの機会を狙っていく。互いに持ち味を出す両チームだが、追加点を挙げたのも町田だった。

 前半38分に東京Vのスローインを受けたMF稲見哲行にMF下田北斗が詰めてボールを奪う。こぼれたボールを拾ったエリキがドリブルで持ち込んで、ラストパス。これを安井が決めて町田がリードを2点に広げた。このまま前半は町田が2点リードで折り返した。

 後半の立ち上がりから、東京Vは圧力を強めて町田のゴールに迫っていく。しかし、町田もゴール前で身体を張った堅守を見せてゴールを割らせない。それでも後半25分過ぎには、途中出場した東京VのMF新井悠太がチャンスを作る。左サイドをドリブル突破してエリア内から放ったシュートは左ポストを叩き、その直後の攻撃でも左サイドから中にカットインしてシュートを打ったが、GKポープ・ウィリアムに阻まれた。

 東洋大在学中の新井のプレーで勢いづいた東京Vは、後半29分に右サイドからDF宮原和也が入れたクロスを、MF染野唯月が打点の高いヘッドでゴールに決めて1点を返した。その後も攻め続ける東京Vは、同38分に左サイドを突破した新井のクロスがDFに当たってコースが変わったところを再び染野が反応して、ヘディングでゴールを決めて試合を振り出しに戻した。

 東京Vは、その後も猛攻を続けたが逆転ゴールは奪えず。試合は2-2で終了し、両チーム勝ち点1を分け合っている。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング