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イングランドの至宝はリバプールを去るのか ジェラードの引き際
その去就が大きな注目を浴びる34歳MF
ここ最近、スティーブン・ジェラードの去就が英メディアで注目されている。
その最大の理由は、34歳のジェラードとリバプールの契約期間が今季一杯となっていることだろう。来月1月には、他クラブと自由に交渉できる。
そうした状況で、一部の英メディアでは“半額”と報じられたが、リバプール側は、今世紀最大の功労者であるジェラードに対し、かなりの年俸減額を迫っているという。
こうした中、12月2日付の英大衆紙ザ・サンが興味深い記事を掲載した。
記事を書いたのは長年同紙のリバプール番を務めるフィル・トーマス記者。見出しは、『スティーブはバーンズのような引き際を望まない』というものだ。
ジョン・バーンズは90年代のイングランドで、ポール・ガスコインと並ぶ人気を誇った選手である。1987年にワトフォードからリバプールに移籍。主にレフト・ウインガーとしてパワフルなプレー見せ、レッズでは314試合に出場し、84ゴールを記録。イングランド代表キャップも79を数えた。
しかし、そのバーンズも1997年、リバプールの最終シーズンでは衰えを隠せなかった。
その年の4月19日、ホームで行われたマンチェスター・Uのリーグ戦でバーンズは全く見せ場を作れなかった。宿敵相手の試合を1-3で落とすと、リバプール・サポーターはかつてのアイドルに対し、ブーイングを浴びせた。
このマンチェスター・U戦後も3試合のリーグ戦を残していたリバプールだったが、バーンズが登場したのは1-1ドローで終えたシェフィールド・ウエンズディとの最終戦の後半だけだった。
トーマス記者はいう、これまでのクラブに対する貢献を考えれば、引き際を決めるのはジェラード自身であるべきだと。しかし、現役を続けるのであれば、その根拠はこれまでのジェラードのプレー基準を保てるかどうか、その一点だと指摘する。