興梠慎三、J1通算500試合達成を目指すベテランを指揮官称賛 「監督として存在は宝物のようなもの」
スコルジャ監督は興梠を「浦和の将軍のような存在」と表現
浦和レッズのFW興梠慎三は、7月1日のサガン鳥栖戦で途中出場してJ1通算499試合出場となった。ギニア代表FWホセ・カンテと併用されながらスタメンと途中出場のどちらもあるなかで、記録達成のゲームとあり、「500試合目ですか。それではスタメン出場にしないといけないですね」と笑顔でスタメン起用を予告した。
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このゲームで浦和は「未来のレッズファン・サポーターたちに、サッカーの面白さを知ってほしい」という願いを込めて、ビジター指定席を除き浦和レッズを応援する小中高生の指定席の全席種を550円、『550(ゴーゴーレッズ)料金』で販売する企画を4年ぶりに実施。すでに5万枚近いチケットが販売されている。またファミリー層や子ども向けのイベントや、限定550円グルメも登場させるという。そうした大観衆の環境で浦和のクラブ最多得点記録を持つエースの大記録達成を祝福する。
2005年に鹿島アントラーズでプロデビューし、13年に浦和へ移籍した興梠。長年エースとして活躍し、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で日本人トップ、J1通算169得点も歴代2位とゴールを積み重ねた。昨季は北海道コンサドーレ札幌へと期限付き移籍したが、1年で復帰。今季から指揮を執るスコルジャ監督は「ここまで6か月間、慎三がいなければ成功していなかったと思う」と、その存在を称える。
「以前、慎三は浦和の将軍のような存在だと話したが、それは心からそう思っている。監督としてこのような存在は宝物のようなもの。いいキャラクターでロッカールームでの存在も大きい。浦和が彼にとってどれだけ重要な存在かを周りも感じているだろう。そして今、チームのトップスコアラーでもある。この冬、慎三がクラブに復帰したのは私たちにとって非常に幸運なことだ。
彼はゲームの読み、状況の読みが非常にいい。あとはタイミングがいい。いつ降りて足下で受けるのか、いつ裏に抜けるのかのタイミングが非常にいい。周りの選手も、慎三にボールを出したがる。それがいい攻撃につながると、みんなが理解しているからです。また、トップ下やウイングとの連係も、周りが彼のプレーを理解してきて非常に良くなっていると思う」
FC東京はピーター・クラモフスキー監督への交代で2連勝と上昇ムードだが、スコルジャ監督は「難しいタスクが待っていると思うが、私にとってのJリーグ最初の試合になった開幕戦を覚えている。0-2の敗戦だった。私にとってもリベンジの場になる」と気持ちを込める。
そして、「攻撃的にプレーして、できるだけハイプレスをかけて可能な限り多くのチャンスを作りたい。この会見の前に広報から5万枚弱のチケットが売れているとも聞いているので、彼らにいい試合を見せたい。でも、最も大事なのは勝ち点3を取ること」と、勝利を最優先にしつつも、魅力的なサッカーを子供たちの姿も増えるだろうスタンドに見せることも誓っていた。