7月1日の札幌戦がラストマッチになった

　元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタはJ1リーグ第19節北海道コンサドーレ札幌戦を最後に、ヴィッセル神戸を退団した。

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　39歳のイニエスタは、スペインの名門FCバルセロナで16シーズンプレーしたのち、2018年に神戸へ完全移籍で加入。卓越したテクニックと戦術眼で攻撃を司り、クラブ初タイトルとなった19年度の天皇杯優勝などに貢献した。2021年5月に神戸との契約延長に合意し、2023年までの2年契約を締結していた。

　今年で契約切れとなり今後の去就動向が注目されていたなかで、イニエスタは今シーズンの出番減少を理由に今夏での退団を決断。5月25日に神戸市内で会見を開き、「ずっと自分はここで引退する姿を想像してきた」と思いを明かしつつ、出場機会が減っている事実に触れ「ここを去るのがベストな決断だとクラブとの話し合いで決めた」と涙ながらに語っていた。

　札幌戦では今季初先発を飾り、57分間プレー。退団セレモニーではサプライズで家族も駆け付け、満員のファン・サポーターと別れを惜しみながら最後の一戦を終えた。

　そんなイニエスタが自身の公式SNSでこの5年間を振り返った。イニエスタに密着した映像をまとめた動画で、試合映像だけでなく、自身の家族が増えていく様子や和服姿、苦悩など神戸の街とともに納められている。

「5年前、神戸に来ました。とても良くしてくれた街です。日本で家族の成長をみてきました。わくわくするプロジェクトも始まりました。クラブと忘れられない日々を過ごしましたし、同時に困難にも立ち向かいました。選手としても人としても成長できました。ロッカールームを共有した仲間たちやスタッフ、クラブには感謝しかありません。そして、もちろん偉大なサポーターもです。アリガトウゴザイマシタ」

　ファンからは「キャプテンが来てくれたことで、地元にさらに愛着を持つことができました」「間違いなく神戸の光でした」「神戸を明るくしてくれてありがとう」「いつの日か日本代表の監督になってください」「この街であなたを待っているよ」と、神戸から多くの感謝が届けられていた。