なでしこジャパンが「栄華を誇った時代は遠い過去」 海外メディアがW杯苦戦を予想「グループ突破は非常に難しい」

なでしこジャパンの現状を海外メディアが考察【写真:Getty Images】
なでしこジャパンの現状を海外メディアが考察【写真:Getty Images】

なでしこジャパンの過去成績を振り返りつつ、今大会の予想を展開

 なでしこジャパン(日本女子代表)は、7月のオーストラリアとニュージーランドで共催される女子ワールドカップ(W杯)に向けて着々と準備中だ。2011年の初優勝以来、同大会ではタイトルから遠ざかっているなか、海外メディアも「極東に再び日は昇るのか?」と問いかけ注目している。

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 海外サッカーメディア「VAVEL」では、W杯に挑むなでしこジャパンのこれまでを振り返りつつ、今大会の予想を展開。「日本女子サッカーが栄華を誇った時代は、今では遠い過去の出来事のように思える」と現状での成績停滞を伝え、なでしこジャパンが歩んできた道のりをなぞった。

 佐々木則夫監督時代、2011年にドイツで開催されたW杯で大会初優勝を飾ったなでしこジャパン。翌年のロンドン五輪では決勝でアメリカに1-2で敗れ準優勝、15年にカナダで開催されたW杯では決勝でアメリカに2-5と敗れタイトルを逃した。

 16年4月より高倉麻子監督に指揮官を交代するが、19年にフランスで開催されたW杯では決勝トーナメント1回戦でオランダに1-2で敗戦。ベスト16で涙を飲んだ。21年に延期された東京五輪は、グループリーグから苦戦する。1勝1分1敗で何とか決勝トーナメントに進出するも、準々決勝でスウェーデンに1-3で敗れてしまった。その後、21年10月より池田太監督が新たになでしこジャパンの指揮を執っている。

 これまでの経歴を受け、「VAVEL」は「2019年にオランダにラウンド16で敗れ、日本は失望を味わった」と前回大会を回顧。「それ以来、日本代表は国際的な舞台で驚きを与えることはなく、FIFAランキングのトップ10圏外にランクされて今大会に臨む」と、現在FIFAランキング11位の日本の現状を伝えた。

 そのうえで「数年間の成功はまるで遠い昔の出来事のようだ。しかし、日本は再建中であり、もちろんもう一度、この現状が間違っていることを証明したいだろう」と復活を目指すなでしこジャパンの今大会の予想を展開している。

 グループリーグでザンビア、コスタリカ、スペインと対戦するなでしこジャパン。同メディアでは「スペインと同じグループに入るため、突破は非常に難しい」と厳しい見解を示し、「日本がグループ2位になるのは当然だと思うだろうが、今大会までにデンマーク、ブラジル、そして中国に敗れている。これらのチームはグループCの対戦相手であるコスタリカやザンビアよりも格上だが、サッカーでは何が起こるかわからない」と不安な点も指摘していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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