「自分としては遅かった海外移籍」 オランダ行きの小川航基、念願の挑戦に懸ける思い「過去は変えられない」
複数のクラブからの関心があるなかで、オランダのNECを選択
J1横浜FCからオランダ1部NECナイメヘンへ期限付き移籍が決まったFW小川航基が7月5日、オンライン会見を実施。「正式にサインして今はほっとしています」と胸中を明かした。
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25歳の東京五輪世代の小川は、2016年に桐光学園高校からジュビロ磐田入り。その後、水戸ホーリーホックへの期限付き移籍を経て、20年1月に磐田へ復帰。22年シーズンより横浜FCに完全移籍した。
昨年のJ2リーグでは41試合に出場して26ゴールをマークして得点王を獲得。チームのJ1昇格に大きく貢献して臨んだ今シーズンもここまでチームトップの6得点と結果を残していた。
小川は186センチのセンターFWとして注目され、東京五輪世代のエースとして期待されたものの、怪我なども重なり五輪本大会出場を逃した。プロ8年目を迎えた今季はシーズン開幕直後から得点を量産。移籍を前提とした調整に入るため7月2日をもってチームの活動から離れていた。
7月4日にNECナイメヘンと正式サインした小川は「正式にサインして今はほっとしています。新たな挑戦が始まるのでワクワクしている」と語り、初の練習に関しても「最初にしてはいいコミュニケーションが取れたと思う」と笑顔を覗かせた。
オランダリーグの印象に関しては、「日本では味わえない球際の強さ、インテンシティーの強さは昨日の練習から窺える。フィジカル的な強さ、メンタルは成長できると思う。自分のストロングに変えて日本代表に入りたい」とコメント。そのオランダを選んだ理由については、「結構悩んだけど、感覚で。オランダはフィジカル+テクニックの両方を兼ね備えたリーグ。僕の人生としてどの国に行きたいか。ベルギー、スコットランドは結構日本人選手もいる。あまり日本人選手がいないところにポンと飛び込んだらおもしろいんじゃないかと思いました」と述べた。
25歳での海外挑戦となるが、小川は「自分自身としては遅かった海外移籍。これが今の現実。僕自身が招いたことだけど、ラストチャンスとも言われる25歳の移籍。遅咲きとかいろいろ言葉はあるけど、過去は変えられないので、海外で点を取って、代表に入って、ステップアップしていければ問題ない。まずはしっかりと試合に出ることが一番。キャンプから監督にアピールして点を取り、出場機会を得る。2桁得点、どこからどんどん数字を伸ばしていきたい」とオランダでの活躍に向けて意気込んだ。