U-20女子W杯、日本がカナダを5-0と粉砕! グループ首位で決勝Tへ、指揮官「一番高いところに行きたい」
長谷川の「ラッキーでも取れて良かった」という先制弾を皮切りにゴールラッシュ
ヤングなでしこの愛称を持つU-20女子日本代表は、パプアニューギニアで開催されているU-20女子ワールドカップ第3戦のカナダ戦で5-0と大勝。グループリーグ突破を決め、決勝トーナメントの準々決勝に進出した。
第2戦のスペイン戦を0-1で落としたヤングなでしこは、身体能力とパワーが武器のカナダが相手とあって「後半どんな展開でもカナダのパワーをまともに受けたくなかったので、前半に風下を取った」(高倉麻子監督)と、風下のエンドで試合をスタート。やや硬さがみられる試合の入りだったが、先制点がチームを解き放った。
前半26分、MF長谷川唯(日テレ)がコーナーキックの攻撃からゴール前でこぼれ球を押し込み先制に成功した。長谷川は「先制点が大事だった。ラッキーでも自分が取れてよかった」と振り返った。さらに同42分には初戦ナイジェリア戦でハットトリックの上野真美(愛媛)が追加点を挙げ、2-0のリードで前半を終えた。
後半に入っても攻め手を緩めない日本はMF林穂之香(C大阪)が同2分に追加点を挙げると、同6分には「最初はシュートのこぼれと思ったけど、自分のところに飛んできたのでコースを変えて決められた」という長谷川が、上野のシュートがヒットしなかったところを華麗なバックヒールで流し込み自身2ゴール目。さらに同28分にはキャプテンのMF杉田妃和(INAC)もゴールを決め、5-0と大勝した。
同時刻キックオフのスペイン対ナイジェリアのゲームでナイジェリアが2-1と勝利を収めたため、日本、スペイン、ナイジェリアの3カ国が勝ち点6で並んだものの、日本は得失点差プラス9と上回り首位通過を決めた。2位通過はスペインとなった。
高倉監督は「もちろん一番高いところに行きたい。一つ一つ、選手の成長につながるような試合をしていきたい」と決勝トーナメントの戦いを見据えた。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web