札幌&清水のJ1昇格が決定、松本はJ1昇格プレーオフへ 最下位転落の北九州はJ3降格
岡山も6位の座を守りJ1昇格プレーオフへ
そして、最初に有利な状況を手に入れたのは松本だった。後半5分、高崎がゴール前左サイドからコースを突いたミドルシュートを決め2-1とリード。このまま松本が勝利して清水が引き分けに終われば、札幌と松本が自動昇格の2位を手にする状況になった。
しかし松本は、そのリードを守れない。同9分、CKからDF西河翔吾にヘディングでゴールを奪われ、あっという間に自動昇格圏外の3位に逆戻りした。
各会場とも試合終盤が近づいてきたなかで、大きな1点を追加したのが清水だった。同28分、FW鄭大世のクロスに途中出場のMF金子翔太が合わせて勝ち越しゴール。2-1とリードを奪い、2位以内の確保に向けて大きく前進した。
意地を見せる松本は、同38分にCKから途中出場のFW三島康平がヘディングシュートを決めて3-2と勝ち越し。このまま最終節に勝利したが、清水も徳島を相手に勝利を収めたため勝ち点84で並びながら得失点差で3位。J1昇格プレーオフに、昇格への望みを懸けることになった。
引き分けなら自動昇格と優勝が決まる札幌は、バランスを崩して攻撃に出ることなくゲームをコントロール。スコアレスドローのまま最終戦を終えて、勝ち点を85に伸ばして優勝と2012年以来のJ1復帰を決めた。そして清水が2位を確保し、降格から1年でのJ1復帰を果たした。3位の松本は、4位のセレッソ大阪、5位の京都サンガF.C.、6位のファジアーノ岡山とともにJ1昇格プレーオフを戦うことになった。
一方の残留争いは、20位のFC岐阜が東京ヴェルディに4-2で勝利して残留を確定させ、札幌と引き分けて勝ち点1を上積みした金沢が21位となり、J3で2位の栃木SCとの入れ替え戦に臨むことになった。そして山形に敗れた北九州のJ3降格が決まった。
最終節の全試合結果は以下のとおり。
C大阪 1-0 熊本
札幌 0-0 金沢
愛媛 0-1 町田
長崎 0-2 京都
水戸 0-2 山口
松本 3-2 横浜FC
山形 3-0 北九州
徳島 1-2 清水
讃岐 1-1 千葉
岡山 3-3 群馬
岐阜 4-2 東京V
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images