札幌&清水のJ1昇格が決定、松本はJ1昇格プレーオフへ 最下位転落の北九州はJ3降格
各地で緊迫した攻防が展開された最終節 首位の座を守った札幌がJ2制覇
大混戦となった今季のJ2最終節は、コンサドーレ札幌がホームでツエーゲン金沢と0-0で引き分け、勝ち点1を積み上げてJ2優勝。敵地で徳島ヴォルティスに2-1で勝利した清水エスパルスが2位を確保して来季のJ1自動昇格を決めた。また、アウェーでモンテディオ山形に0-3で敗れた前節21位のギラヴァンツ北九州が、札幌と引き分けた22位金沢に逆転を許してJ3降格が決まった。
20日に各地で行われたJ2最終節は、札幌、清水、松本山雅FCの3チームに自動昇格となる2位以内に入る可能性が残ったなかで開催された。前節終了時点で札幌が勝ち点84で首位。2位は8連勝中の清水で、前節で16戦無敗が途切れ3位に転落した松本と勝ち点81で並んでいたが、得失点差で清水が18点上回る状況のなかで最終節のゲームが一斉にキックオフされた。
昇格が絡むゲームで最初に動いたのは、松本と横浜FCのゲームだった。前半9分、味方のスルーパスに抜け出した横浜FCのFW野崎陽介が最終節にして今季初ゴールとなる先制点。ホームの大声援を受ける松本は、いきなりビハインドを背負う形になった。
一方、清水は敵地での徳島戦で首尾良く先制に成功する。前半29分、中央やや右サイドで得たFKをFW大前元紀がゴール前に入れると、DF犬飼智也が頭で合わせてゴールへ。しかし、2位以内確保へ大きく前進したかに見えた直後の同34分、徳島DF藤原広太朗の鮮やかなミドルシュートが決まり同点に。あっさりとリードを手放してしまった。
1点を追いかけるゲームを続けていた松本は、前半アディショナルタイムに相手のハンドでPKを獲得。これをFW高崎寛之が決め、1-1の同点に追いついてハーフタイムを迎えた。札幌はJ2残留が懸かる最下位ツエーゲン金沢を相手にスコアレスで前半を終えた。これで3会場全てが同点で前半を終える形になり、その時点での順位にも変化はなし。全てを懸けた後半へ突入していくことになった。