13戦未勝利・湘南に立ちはだかる次なる壁 山口監督はエース町野の“穴埋め”に苦悩「今すぐにいるとは思えない」

湘南を率いる山口智監督【写真:徳原隆元】
湘南を率いる山口智監督【写真:徳原隆元】

リーグ4連敗、3試合で14失点と守備が崩壊

 湘南ベルマーレは7月2日に行われたJ1リーグ第19節の横浜F・マリノス戦において1-4で大敗した。最下位に沈んでいる湘南だが、この敗戦によりリーグ戦4連敗で13試合未勝利に。特に直近となる鳥栖戦(0-6)、浦和戦(1-4)、横浜FM戦(1-4)の3試合では14失点と守備が崩壊している。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 昨季途中にコーチから昇格し、チームを率いている山口智監督は、試合後の記者会見で、「マリノスさんに対して自分たちがぶつかっていく試合で、守備のところで距離感が用意してきたものと違った。2失点したこともあるが、後手を踏んだのがすべて」と唇をかんだ。そして、「そのなかでも選手がやろうとするところは見せてくれた。行かないといけない部分で裏目に出ているところが多いので、冷静に見極めないといけない。結果としては厳しいし、状態も決していい状態ではない」と、試合を振り返った。

 負けないためにも、失点は避けなければいけないゲームで、開始10分で2失点。試合へのアプローチに問題がなかったのかと指摘されるなか、「勝ちがほしい。勝ち点がほしいなかで、入りをしっかりして失点しないことを考えた。勝ちに等しくないゲームになってしまった。全員で(立ち上がりの重要性を)捉えて準備したが、現実として起こしてしまったことがすべて。それはすべて自分の持って行き方の問題」と、自身の責任を強く感じていた。

 さらに湘南は、この日を最後にここまで19試合で9得点の日本代表FW町野修斗がドイツ2部ホルシュタイン・キールへ移籍する。移籍が決まっていた町野を起用した理由について、「今は湘南の選手だから使いました」と説明した山口監督は、「マチ(町野)の代わりができる選手が、今すぐにいるとは思えない。ただ、そこを狙っている選手はたくさんいる。役割を分散させながら、いる選手でまとめていきたいが、マチに関しては何でもできるタイプだと思う。そういう選手がいるかというと、そうではない。選手たちに説明しながら、周りの選手たちと補いながら、チームとして確立したい」と、エースの穴埋めという課題にも新たに取り組む覚悟を口にした。

 次節は勝ち点差「1」で17位にいる柏との一戦になる。井原正巳監督就任後、未勝利の続いている柏との最下位脱出の懸かった大一番は、湘南の今後の行方を大きく占う一戦となりそうだ。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング