独2部移籍のFW町野修斗、W杯で危機感「置いて行かれると思った」 昨冬も移籍視野「条件面の問題が」

湘南から独2部へ移籍する町野修斗【写真:徳原隆元】
湘南から独2部へ移籍する町野修斗【写真:徳原隆元】

横浜FM戦でPKを決めるも「実力的には、まだまだ」

 湘南ベルマーレの日本代表FW町野修斗にとって、ラストマッチはイメージしていたものと異なるものになってしまった。7月2日、古巣でもある横浜F・マリノスとのJ1リーグ第19節に1-4で敗れ、試合後には湘南のゴール裏からはブーイングが起きた。

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 この日の試合を最後にドイツ2部ホルシュタイン・キールへ移籍する町野。試合後のミックスゾーンで、町野は「最後に何とかこの悪い流れを断ち切ってドイツに行きたかったんですけど、実力不足もあって悪い流れのままチームを離れることになって申し訳ない。それでもやってくれると信じていますし、僕もチームが変わりますし、厳しい環境に行くので切り替えてやっていかないといけない」と、J1残留を日本に残るチームメイトに託す申し訳なさとともに、海外挑戦を目前にして決意を述べた。

 移籍が決まったなかでも起用された町野は、前半10分で2点を失う厳しい展開でも積極的なプレーを見せてゴールを狙っていった。「すぐ2点取られたので、取り返すしかない状況だった。攻撃の起点になりながら、なんとか取り返そうとしたなかで、もう少し質が伴えばよかったが、実力不足でした」と、悔しがった。

 それでも、後半にはPKを決めて一矢報いた。「いつも通りリラックスして、決めることができました。(PKを獲得した小野瀬)康介くんに感謝しないといけない。最初は康介くんに『蹴っていいよ』と言っていたのですが、僕が最後だというのもあったと思いますけど、蹴らせてくれて感謝しています」と振り返った。

 リーグ4連敗で最下位のチームで19試合に出場して9得点という数字は、立派なものでもある。それでも町野は「僕の理想は何でもできる選手だったのですが、今シーズン得点は重ねていますが、チームの勝利に貢献できたかというと、結果が物語っている。実力的には、まだまだだと思う」と、チームに勝ち点をもたらせなかった責任を口にした。

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