U-17日本代表がアジア制覇、得点王FW名和田我空が圧巻FK弾に喜び「決めれば誰も文句を言わないと思う」

名和田我空が決勝で2ゴールの活躍【写真:2023 Asian Football Confederation (AFC)】
名和田我空が決勝で2ゴールの活躍【写真:2023 Asian Football Confederation (AFC)】

決勝の韓国戦で鮮やか2ゴール、イラン戦で話題を読んだキッカー決めジャンケン

 U-17日本代表のFW名和田我空は、7月2日のU-17アジアカップ決勝の韓国戦で鮮やかな2ゴールをマーク。通算で5ゴールとして大会得点王に輝き、大会の最優秀選手賞(MVP)もW受賞した。

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 名和田は韓国戦にスタメン出場すると前半44分、中央やや左サイドの20メートル強からフリーキックを直接狙うと、右足で放たれたボールは鋭く曲がり落ちて相手GKの手を弾いてゴールへ吸い込まれる貴重な先制点を奪った。準決勝のイラン戦では、話題を呼んだキッカーを決めるジャンケンで負けていただけに「自分がボールを持って、蹴ると決めていた。決めれば誰も文句を言わないと思うので振り抜きました」と、喜びの声を残した。

 さらに後半21分、日本はMF佐藤龍之介の縦パスをライン間で途中出場のMF望月耕平が受けると最終ライン背後へスルーパス。ここに抜け出してきた名和田が相手GKと入れ替わるように流し込むシュートを決めて2-0のリードを奪った。この場面について名和田は「いいパスが来たので、GKも見えていたので冷静に流し込むことができました」と、その場面を振り返った。

 名和田はゴールの場面だけでなくセカンドトップの位置でFW道脇豊の周囲を動きながら攻撃に関わり、ラストパスやシュートの局面でチームを機能させる存在感も見せた。チームは3-0の勝利を収め、決勝の2得点で通算5得点とした名和田は大会得点王に輝いた。

 チームは道脇の追加点もあり3-0の快勝。アジア王者を勝ち取ると「このタイトルを獲りにタイに来ていた。本当に良かった」と、優勝への喜びを語った。

 今年の1月には全国高校サッカー選手権で、卒業後にドイツへ渡ったFW福田師王やセレッソ大阪入りしたMF大迫塁を擁した神村学園の1年生「10番」として注目も集めた。すでにJ1の複数クラブが獲得の調査に動いているという情報もある才能は、今夏のインターハイへの出場もすでに決めているだけに「この試合が次に向けて大きな、大事な試合とみんなで話していた。W杯まであまり時間がないなかでもレベルアップできるようにチームに帰って頑張りたい」とコメント。この世代のアジアチャンピオンを決定づけた日韓戦で輝きを放った名和田は、秋のU-17ワールドカップ(W杯)での活躍が大いに期待される。

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