6戦7発と絶好調! FC東京FWディエゴ・オリヴェイラが得点量産できる訳「フィニッシュの…」

FC東京のディエゴ・オリヴェイラ【写真:Getty Images】
FC東京のディエゴ・オリヴェイラ【写真:Getty Images】

FC東京は1-0で柏に勝利

 FC東京は7月1日に行われたJ1リーグ第19節の柏レイソル戦に1-0で勝利した。ゴールを挙げたのは、またしてもブラジル人FWディエゴ・オリヴェイラ。ピーター・クラモフスキー新監督が就任した前節の名古屋戦(2-0)での2ゴールに続く2試合連続ゴールで、直近6試合で7得点と絶好調だ。

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 ゴールを量産できていることについて、「非常に嬉しいですね。いいことだと思っています。ただ、ゴールは自分だけで決められるわけではありません。本当に仲間の力があって、私のゴールが生まれています。ゴールを決めても勝たなければ意味がありません。今日はゴールを決めることができて、チームが勝てましたが、誰が決めても構わない。勝てたことが嬉しい」と、喜びながらも謙虚に語った。

 それでも、この言葉は本心から出ているものなのだろう。ゴールを量産しているディエゴ・オリヴェイラだが、エゴイスティックに自分でゴールを狙うことばかりを考えているわけではない。チームメイトのMF松木玖生やMF俵積田晃太がシュートを打てそうな場面では、そのまま自分でも打てそうな状況でも、パスを出す姿が見られた。

 この試合でのゴールは、DF森重真人が入れたくさびのボールをディエゴ・オリヴェイラがキープ。その落としから、DF長友佑都が左に展開し、俵積田が折り返したボールを再びディエゴ・オリヴェイラが受け、ヘディングでゴールに流し込んだ。

 実に技ありのゴールだった。柏の守備陣がゴール前に戻る様子を見たFC東京の9番は、ゴール前に入り込まずに止まることでフリーになる。ゴールから距離のある位置だったものの、しっかりとボールをGKの届かないコースに流し込んだ。

「相手のディフェンスがクロスに対して下がって対応することが多いと思います。そこで私が止まったところに俵積田選手からいいボールが来て、決められたゴールでした。もちろんフィニッシュの練習はたくさんしていて、ヘディングシュートの練習もしています。私たちFWはヘディングシュートだけではなく、両足も含めて、どういうボールが来るか分からないなかで、対応できるように練習を重ねています」と、難易度の高いゴールを振り返ったが、彼にとっては俵積田がリーグ戦初アシストを記録したことの方が、重要なようだ。

「(俵積田の初アシストは)私も非常に嬉しい。俵積田選手は練習に取り組む姿勢から素晴らしい。あの年齢で、まだまだ将来は明るいし、もっともっと成長できる。素晴らしい選手になっていくと思います」と、19歳がゴールに絡めたことを喜んだ。

 チームのことを最優先に考えていることは、サポーターにも伝わっているのだろう。前半アディショナルタイム、中盤まで戻って柏の速攻を食い止めた際には、ゴール後に続いて味の素スタジアムを「ディエゴ」コールが包んだ。

 その声はディエゴ・オリヴェイラにも届いていた。「サポーターが、私のことを認めてくれ、評価してくれているということで、非常に嬉しく思っています。私のポジションがどこであれ、チームに貢献することが大事。あの時間帯は相手が攻めて来ようとしていたので、そこで点を取られないで守り切れて非常に良かったです」と、2試合連続で無失点に90分を終えられたことも喜んだ。

 2連勝したものの、まだ11位という順位にとどまっているFC東京。チームのことを最優先に考えるストライカーが、キャリアハイを更新できるペースでゴールを挙げ続けていることは、順位を上げていくうえで何よりの原動力になるはずだ。

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