イニエスタ、神戸ラストマッチは「夢のような別れ」 スペイン紙が注目「皇帝のように扱った」

神戸を退団するアンドレス・イニエスタ【写真:徳原隆元】
神戸を退団するアンドレス・イニエスタ【写真:徳原隆元】

神戸でのラストマッチとなった札幌戦は1-1のドロー

 元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、7月1日に行われたJ1リーグ第19節北海道コンサドーレ札幌戦(1-1)でヴィッセル神戸ラストマッチを迎えた。後半12分までのプレーとなったなか、スペイン紙は「アンドレス・イニエスタは夢のような別れを経験した」と伝えている。

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 今夏での退団が決まったイニエスタは札幌戦で、今季初のスタメン出場。39歳の名手は、トップ下に入ってチームのために懸命にプレーした。

 前半26分に札幌MFスパチョークに先制弾を許したなか、イニエスタは1点ビハインドの後半12分にMF佐々木大樹と交代。チームはその後、同40分にDFマテウス・トゥーレルのゴールで同点に追い付き、イニエスタの神戸ラストマッチは1-1のドローに終わった。

 スペイン紙「AS」は、「イニエスタは日本のファンから粋な歓迎を受けた。彼の姿が描かれた壮大なコレオが広がった」と見出しを打ち、試合前にノエビアスタジアム神戸のバックスタンドを彩ったイニエスタのコレオについて触れつつ、ゲームを振り返っている。

「アンドレス・イニエスタは夢のような別れを経験した。ヴィッセル神戸はイニエスタを“皇帝”のように扱った。神戸のファンは、イニエスタがヴィッセル神戸のユニフォームを着た最初の日から、ヴィッセル神戸の選手としてプレーする最後の試合でも、彼の名前を呼ぶことを続けた。まるでロックンロールスターのように2018年に来日。134試合出場26ゴールは、イニエスタがヴィッセル神戸に残したレガシーだ。彼はまだまだボールを蹴り続けたいようだ。誰もがイニエスタに有終の美のゴールを望んでいた。キャプテンとチームメイトはあらゆる手を尽くしたが、ハッピーエンドは訪れなかった。イニエスタは常に尊敬すべき手本だった。イニエスタは最後に一礼してピッチをあとにした」

 ラストマッチを白星で飾ることはできなかったが、イニエスタ、そしてそれを見届けたすべての人々にとって忘れられない試合となった。

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