鳥栖の長沼洋一が先制弾、ホセ・カンテと岩尾憲の連続ゴールで浦和が2-1勝利

　浦和レッズは7月1日のJ1リーグ第19節、サガン鳥栖とのアウェーゲームにMF岩尾憲の50メートル超のロングシュート弾などで2-1の勝利を収めて2連勝を飾った。

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　浦和はAFCチャンピオンズリーグ（ACL）決勝に伴う延期日程で6月28日に湘南ベルマーレ戦（4-1）を消化してから中2日と厳しい日程での遠征になった。その影響か、立ち上がりは鳥栖が出足の良さと質の高いプレス回避で前進してペースを握った。そして前半7分に左サイドから浦和を押し込むと、MF堀米勇輝のパスを受けたMF手塚康平が左足のアウトサイドでふわりと浮かせたテクニカルなパスを供給し、MF長沼洋一がヘディングで流し込んで先制した。

　しかし浦和はすぐさま反撃に出る。前半11分に右サイドにMF大久保智明が開いてポイントを作ると、MF伊藤敦樹が内側を一気に追い越して前方へ。大久保からのパスを受けた伊藤が中央に入れると、FWホセ・カンテがワンタッチから右足シュートでニアサイドを抜き、2戦連続弾で1-1の同点ゴールを奪った。

　さらに浦和は前半38分、ハーフウェーライン近くでカンテがファウルを受けるとボールに歩み寄ってきた岩尾は、鳥栖のGK朴一圭が前に出ていたところを見逃さずにロングシュート。ハーフウェーラインよりやや自陣、50メートル強から放たれたボールは懸命に戻る朴の頭を越えてゴール内へ吸い込まれた。浦和が2-1のリードを奪ってハーフタイムへと入った。

　後半は浦和がプレスを修正したこともあり鳥栖のビルドアップが窮屈になり、中盤でボールを奪って浦和が攻撃に出る形が増加。浦和はFW興梠慎三が落としたパスをMF関根貴大が狙うなど途中出場コンビでチャンスも作ったが、朴がファインセーブで逃れた。一方、鳥栖はなかなか反撃の形を作れないまま時間が流れていく。

　ラスト10分を切って伊藤が足をつるなど浦和も連戦の疲労で最後にペースを落としたが、そのまま2-1で逃げ切りに成功。湘南戦からの2連勝を飾り、これでリーグ戦は9戦負けなし（5勝4分）となった。