バロテッリがまたまたお騒がせ 人種差別騒動で出場停止も

SNSの投稿に非難殺到

  リバプールのイタリア代表FWマリオ・バロテッリが自身のインスタグラムに自らの愛称にもなっているスーパーマリオのキャラクターを使った投稿で人種差別と物議を醸し、イングランドサッカー協会(FA)が調査に乗り出す事態に発展している。英国営放送「BBC」が報じた。
 バロテッリは、インスタグラムに赤い帽子をかぶった人気キャラクターをモチーフにこんな投稿をした。
「人種差別者にはなってはいけない。マリオのようになろう。彼はイタリアの配管作業員で、日本人によって生み出された。英語を話すけれど、メキシコ人のように見える。黒人のようなジャンプもできるし、ユダヤ人のようにコインを拾う」
 そう投稿したが、このユダヤ人についての表現が逆に人種差別的と非難が殺到した。
 バロテッリは自身のツイッターで「僕の母親はユダヤ人だ。頼むからみんな黙ってくれ」と反応し、人種差別のつもりではなかったと強調した。だが、FAはすでに調査を開始。リバプールの広報担当者は「われわれはその投稿について関知しているので、即座に選手によって消去された」と状況を説明している。
 一方、元FA幹部で、現在ユダヤ人人権団体の会長を務めるサイモン・ジョンソン氏は問題児ストライカーの投稿に激怒している。「われわれはいかなる人種差別も断固否定する。われわれはFAにソーシャルメディアへの投稿を調査し、フットボールの世界から人種差別を排除するために厳正なる対処をするように呼びかけた」と地元紙「デイリー・テレグラフ」に語っており、出場停止などの処分を下される可能性も出てきた。
 今季ACミランから移籍後、ピッチ上で思うような結果を出せないバロテッリだが、ピッチ外では相変わらず騒動を巻き起こしている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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