欧州でプレー日本人選手の22-23シーズンを海外査定 久保建英は「キャリアが軌道に乗り始めた」

スペイン・フランスでプレーする日本人選手を査定【写真:Getty Images】
スペイン・フランスでプレーする日本人選手を査定【写真:Getty Images】

ブラジルメディアが日本人選手を査定

 欧州の2022-23シーズンが終了した。日本代表のMF久保建英(レアル・ソシエダ)やMF伊東純也(スタッド・ランス)らが象徴的な活躍を見せる一方で、厳しい状況に陥った選手もいる。ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」は欧州でプレーする日本人選手を査定。スペインとフランス編では、久保を「日本サッカー界の至宝は好転」と評価した。

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 スペインとフランスでは日本人選手の記録が誕生。久保はラ・リーガで日本人選手として「最高のシーズンを送った」とし、リーグ・アンの伊東についても「同じことが言える」と称えた。一方でMF柴崎岳(レガネス)とMF南野拓実(ASモナコ)については「スペースを失ってしまった」と指摘した。

 まずは久保の評価。リーガで日本人最多ゴールとなる9得点を記録しただけでなく、マン・オブ・ザ・マッチ(MOM)をリーガ最多の9回受賞。ソシエダのMVPにも選出され、チームは来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を得た。同メディアは久保のシーズンを絶賛している。

「マジョルカであまり実りのなかった1年を経て、日本サッカー界の至宝は好転し、レアル・ソシエダでキャリアがようやく軌道に乗り始めた。ドリブルとパスのスキル、そして献身的な守備でイマノル・アルグアシル監督の信頼を得た。1月のアスレティック・ビルバオとのダービーや、古巣レアル・マドリードとの驚きの勝利など、決定的なパフォーマンスとゴールで、日本人はすぐにファンの人気者となった」

 また、スペイン1部レアル・マドリードのBチームであるレアル・マドリード・カスティージャに所属する19歳MF中井卓大については「『ピピ』はフィールドにほとんど姿を見せず、カスティージャで合計5分間プレー。彼はアジアカップとワールドカップに出場した20歳以下のチームには招集されなかった(どうやらレアル・マドリードによって禁じられたようだ)ので、彼がどのレベルにあるのかを言うことさえ難しい」と、評価が困難だとした。

 パリ五輪世代、期待の星でもあるFW鈴木唯人(ストラスブール)は衝撃のデビューを飾った。1月に清水エスパルスからレンタル移籍で加入し、なかなか出番を得られなかったものの、4月16日アジャクシオ戦の後半30分に途中出場を果たすと、勝利に貢献するゴールを決めた。同メディアは「鈴木のプレー時間は合計わずか33分だった。しかし、彼は時間をかけて、自分にはヨーロッパサッカー界での未来があることを証明した」と、この一撃が意味あるものだったと評価した。

 南野については「ほとんど影響力を及ぼすことはなかった」とし、出場機会のなかったGK川島永嗣(ストラスブール)は「欧州で40歳を迎えた」と驚きをもって伝えた。

 伊東は「すぐに絶対的なスターターとなり、チームの主力ドリブラーとして中心選手になった」と、五大リーグに挑戦してもなお輝き続ける日本代表を称賛。柴崎については「今シーズンの彼にはあまりポジティブな要素は残されていなかった」と評価し「クラブとの契約満了が近づいているため、鹿島アントラーズのファンは、ついに憧れの選手が戻ってくる可能性をすでに心待ちにしている」と日本の状況を報道した。

 現在はオフ期間に入っているなか、新シーズンではどのようなプレーを見せてくれるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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