アーセナル、今夏は“366億円超”の大型補強 アルテタ監督が要求、冨安にも共通する“条件”とは?
カイ・ハフェルツが加入 獲得に迫っているライスやティンバー
昨季イングランド1部プレミアリーグで2位に終わったアーセナルは今夏に大型補強に乗り出している。補強の動向を見ると、複数ポジションや役割をこなせる”多才”な選手がターゲットとなっているようだ。
アーセナルはすでにドイツ代表MFカイ・ハフェルツ(←チェルシー)を6500万ポンド(約120億円)で獲得を発表。イングランド代表MFデクラン・ライス(ウェストハム)にはクラブレコードの1億500万ポンド(約192億円)を支払うことで合意に達したと言われている。さらに、オランダの名門アヤックスから4000万ポンド(約73億円)でオランダ代表DFユリエン・ティンバーの獲得にも迫っている。
英紙「デイリー・ミラー」は「この3人(ハフェルツ、ライス、ティンバー)はいずれも若く、“versatility(多才)という共通点を持っている」とし、「ミケル・アルテタはアーセナルを率いた3年半の間、常に多くのポジションでプレーできるフットボーラーを獲得しようとしてきた」と指揮官の望む選手の特徴を挙げている。
「ベン・ホワイト、ガブリエウ・ジェズス、冨安健洋、レアンドロ・トロサール、オレクサンドル・ジンチェンコはアルテタの下、さまざまなポジションでプレーしてきた。ガナーズのボスは負傷離脱により危機に備えて、ベンチからカバーできる多くのオプションを望んでいる」
ハフェルツは攻撃的MFとして頭角を表したが、サイドや低い位置でもプレーできるうえ、チェルシーではセンターフォワードまで務めた。ライスは中盤なら攻撃的にも守備的にも振る舞え、ティンバーも右サイドバックからセンターバック、中盤センターまでプレーエリアは幅広い。1人2役以上の活躍が期待できる選手たちで、選手層に厚みをもたらしてくれることは間違いないだろう。
昨季は終盤戦に負傷者続出で失速を余儀なくされたアーセナル。計2億ポンド(約366億円)を超える今夏の大補強は「多才」がキーワードとなりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)