ベニテス夫妻を執拗に攻撃　体型まで批判

　さらにモウリーニョ監督は、レアル・マドリードなどで指揮を執ったラファエル・ベニテスもターゲットにしてきた。最初の対戦は07年のベニテス監督率いるリバプールとモウリーニョ監督率いるチェルシーの対戦で、モウリーニョ監督が「リバプールには他に狙うタイトルがないから有利だ。我々はビハインドからのスタートだ」と仕掛けた。ベニテス監督は「彼は相手を挑発するのが好みなんだね」と受け流したが、その後もモウリーニョ監督はベニテスを執拗に攻撃している。

　それに腹を立てたのか、ベニテスの妻モンセラット・セアラさんが、モウリーニョの後任となった夫の仕事を「彼がめちゃくちゃにしたチームの立て直しばかりをしている」と発言すると、モウリーニョは「もっと夫との食事に時間を使え、他のことに気を使うな」と、むっちり体形のベニテスを暗に批判。インテルで自身の後任となったベニテスの手腕について「6カ月でヨーロッパ最高のチームを破壊した」とやり返した。

　ピッチ上で展開されるサッカーとは裏腹に、超攻撃的な発言スタイルを維持しているモウリーニョは、これからもサッカー界に因縁と話題を提供し続けるのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images